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2017/05/24(水) 16:31

旭化成ホームズ 吹き抜けとロフトが付いた「キュービック ルーミー」発売

投稿者:  牧田司

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「HEBEL HAUS CUBIC roomy(ヘーベルハウス キュービック ルーミー)」

 旭化成ホームズは5月24日、2階建て戸建住宅の主力商品「ヘーベルハウス キュービック」の新モデル「HEBEL HAUS CUBIC roomy(ヘーベルハウス キュービック ルーミー)」を6月1日より発売すると発表した。静岡県富士市にある同社の住宅総合技術研究所でモデルハウス見学会を行った。

 「キュービック ルーミー」は、ロングセラー商品であるシンプルな立方体をベースとした箱の家「キュービック」のデザインコンセプトをそのままに、2階の天井を押し上げるという発想で空間を広げ、解放感のある2階リビングや使い方を楽しめるロフト空間を提案する商品。屋根庇や軒樋が外壁面から突出しない、南面を3.5寸勾配、北・東・西面を15.7寸勾配とするこれまでのヘーベルハウスにないアシンメトリック(非対称)な「偏芯寄棟屋根システム」を新たに開発し、斬新で美しい箱型フォルムを完成させた。

 南面の緩勾配天井による伸びやかな吹き抜け「ロフティルーフ」や、北面の急勾配天井に沿って生まれる広がりのあるロフト「ルーミーロフト」を提案しているのが特徴で、ZEHにも対応できるよう太陽光発電パネルの搭載容量を増やしている。

 メインターゲットは、延床面積30~40坪程度の単世帯一次取得者とし、年間販売棟数250棟を目標としている。延べ床面積約31.36坪のプロトタイプの税抜き価格は2,640万円(坪単価84万円)。

◇       ◆     ◇

 建物形状が7,320ミリ四方のコンパクト型にしてはよく工夫されたモデルハウスだと思う。だだ、2011年に発売した35.4坪「そらのま+」、2013年発売の35.8坪「STEP BOX」、2014年発売の37.8坪「屋根の家」と比べると、4~6坪狭く、ロフト空間はいつも見ているのでそれほど強い印象は残らなかった。 

 同社マーケティング本部次長兼同本部商品企画部長・加藤明氏が「好みが分かれる商品」と語ったように、一定の層に受け入れられるプランだと思った。「キュービック」にそれだけ選択肢の幅が広がったということだ。

 気になったのはやはり天井高だった。ロフト「ルーミーロフト」は最大約3m(ロフト部分は1.4m)はいいとしても、1階や2階の天井高は2.4mだ。同社は1階床を掘り下げたりスキップフロアを採用したりしてメリハリの空間を演出してはいるが、基本階を高くするのが課題だと思う。

 ロフト空間や天井高とも関連するのだが、今回の新商品のロフト床面積は3.57坪で、空間にすると8.3㎥になる。一般的な寄棟空間の5.1㎥より約3㎥広くなる。この空間価値をどう評価するか。空間価値で測らないといけないことは分かっていても、どうしても坪単価でしか測れなくなっている。新たな空間価値を測る物差しが必要だと改めて感じた。

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「ロフティルーフ」と「ルーミーロフト」

旭化成ホームズ、勾配屋根ニーズ取り込む「ソフィット」発売(2014/11/18)

 

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