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2017/06/06(火) 17:06

海老名でマンション5物件2,000戸 先陣切るサンケイビル・名鉄不 約半分が供給済み

投稿者:  牧田司

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「海老名 ザ・レジデンス」完成予想図

 サンケイビル(事業比率49%)・名鉄不動産(同)・長谷工コーポレーション(同2%)3社が共同して分譲している「海老名 ザ・レジデンス」を見学した。この物件を含め5物件約2,000戸もある小田急線・相鉄線海老名駅西口エリアのマンション計画の先陣を切る全412戸の大規模物件で、まずまずの売れ行きを見せている。

 物件は、JR相模線海老名駅から徒歩9分、小田急線・相鉄線海老名駅から徒歩11分、海老名市泉二丁目に位置する15階建て全412戸(Ⅰ工区:206戸、Ⅱ工区:206戸)。専有面積は67.02~83.38㎡、現在分譲中の住戸(15戸)の価格は3,948万〜5,398万円(最多価格帯4,300万円台、4,500万円台)、坪単価は200万円強。竣工予定は平成30年7月。設計・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。

 昨年11月から分譲されており、これまで平成30年1月完成予定のⅠ工区:206戸を供給済みで、約180戸が成約済み。

 現地は工業地域だが、2015年に開業した「ららぽーと海老名」をきっかけにマンションやオフィス・商業施設計画が相次いで発表され、もっとも注目されているエリアの一角に建つ。

 エントランス・空間デザイン監修はウイ・アンド・エフ ヴィジョン(石倉雅俊氏)。ディスポーザ、御影石キッチンカウンター、食洗機が標準装備。月額500円からの全戸平置駐車場付きが特徴で、購入者の95%が利用希望者。

 販売担当長谷工アーベスト東京支社受託販売部門販売二部販売部長・三宅聡一郎氏は、「横浜に近い。3路線が利用可能。沿線に大企業の工場などが多く、都心志向でもない。街の将来性期待などが評価ポイントで、100%平置駐車場にしたことで95%の購入者が利用希望していることからも、この企画がヒットした」と話している。

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エントランス

◇       ◆     ◇

 三宅氏の言葉が全てを物語っている。坪単価200万円強は高いような気がするが、土地代がただでも160万円以下ではできないはずで、「ららぽーと海老名」に徒歩5分の立地を考えれば〝安い〟と考えられなくもない。

 それにしても、かつては田んぼばかりだった海老名西口エリアの開発計画がすごい。これから続々マンションが分譲される。

 今回のマンションの近くで三井不動産レジデンシャルが「パークホームズ海老名フォレストプレミア」84戸(施工:長谷工コーポ)のモデルルームをオープンするほか、同社はもう1棟供給する。

 「ららぽーと海老名」に隣接するエリアでは相鉄不動産・伊藤忠都市開発・鹿島建設の3社JVの免震タワーツイン「グレーシアタワーズ海老名」477戸(施工:鹿島)が建設中で、今秋に分譲される。坪単価は200万円をはるかに突破するのは間違いない。記者は坪230万円くらいが妥当ではないかと見ているが、相鉄不「二俣川」は坪単価280万円で圧倒的な人気になった。ひょっとすると250万円くらいになるかもしれない。

 このほか、新日本住建「(仮称)ファインスクエア海老名」40戸(施工:西野建設)もある。

 さらに、詳細は決まっていないが、小田急電鉄が駅前の約3万5千㎡に及ぶ複合ビッグプロジェクト「ViNA GARDENS」を進めており、2025年までタワーマンション3棟を完成させる予定。1棟当たり約300戸トータルで900戸くらいになると予想される。同社は事業主で、マンションの建築主は小田急不動産と三菱地所レジデンス。施工は三井住友建設。年内には概要が見えてくるはずだ。

 小田急は「長期ビジョン2020」で海老名駅を「沿線中核駅」として重要なエリアと位置付けており、昨年3月、海老名駅にも特急ロマンスカーが停車するダイヤ改正を行った。このプロジェクトに相当の力が入っている。

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小田急「ViNA GARDENS」

 

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