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2017/06/27(火) 13:36

働き方改革×健康経営を実現する わが国初「クルソグ」開始 三菱地所・野村総研

投稿者:  牧田司

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関係者のフォトセッション(左からリーボックワンエリート・土嶺雄一氏、山田氏、杉山氏、嶋本氏、チェンジウェーブ代表・佐々木裕子氏、ニューロスペース社長・小林孝徳氏)

 三菱地所は6月27日、野村総合研究所、一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会とともに、大手町・丸の内・有楽町(大・丸・有)に本社または事業所を有する企業とその従業員を対象とした働き方改革と健康経営のソリューションサービス「クルソグ」(QOOLSOG)を開始したと発表した。

 クルソグとは、QOL(Quality Of Life)の間に「Office-Worker」をはさんだ造語「Quality of office-worker‘s life so good!」の略。オフィスワーカーのワーク&ライフの質の向上をWell-Beingの視点から「ICT×街×オフィス」からなる独自のソリューションで実現するサービス。

 要望に応じて参加企業及びその健康保険組合から就業者の労務・健診データなどの提供を受け、野村総合研究所が開発したWebアプリ「Well plus+(ウェルプラス)」を活用し、従業員1人ひとりの健康状態や就労状況を見える化。「Well plus+」を通して蓄積されるデータを基に、三菱地所が主体となって提供する「運動」や「食」などを切り口とした丸の内エリアの多様なプログラムを参加企業の従業員に案内する。

 アプリなどのICTとエリアコンテンツが連動するサービスはわが国初の試み。今年度はトライアル期間と位置付け、同日から4カ月間、14社・約2万人を対象にサービスを提供する。期間中「フィジカル」「メンタル」「ワーク」「ライフ」の4つのカテゴリからなる約200件のコンテンツを揃える。

 本日から29日の3日間、丸ビル1階:マルキューブで「ロカボマルシェ」が行われるほか、ロカボメニューを用意する21店舗からなる「ロカボ丸の内プロジェクト」レストランが紹介された。当日から利用できる。

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大勢のメディア・関係者が詰めかけた会場(丸ビル:マルキューブで)

◇       ◆     ◇

 仲良くあるいは喧嘩しながら20年以上も糖尿病と付き合い、医者の「禁煙」の勧めを「喫煙は人権だ」などとやり返す記者にとって「食」も「健康」もあまり関心はないが、三菱地所がなにやら始めそうなので、丸ビルのプロジェクト発表会に出かけた。

 最初は、掛け声だけに終わった「プレミアムフライデー」のような〝イベント〟ではないかと思ったが、関係者は大真面目そのもの。多くの報道陣も集まっていた。

 最初に登壇した三菱地所会長・杉山博孝氏は「長時間労働の是正など働き方改革は進めなければならないが、一方で労働時間の短縮は生産性の低下につながるのではないかという懸念もある。1年前に丸の内健康経営倶楽部を立ち上げ、働き方改革と健康経営を両立させるためにはどうしたらいいか検討を重ね、実際の行動で企業と働く人の〝幸福を〟実現しようと『クルソグ』につなげた。野村総研さんのICTと当社の街づくりを掛け合わせイノベーションする。4カ月のトライアルで成果を出したい」とあいさつした。

 続いで登壇した野村総合研究所会長・嶋本正氏は「リアルな世界とネットを連動させる健康街づくりのソリューションは例がない」などと話した。

 発表会では、一般社団法人 食・楽・健康協会代表理事・山田悟氏(北里大学北里研究所病院 糖尿病センター長)が、カロリー制限ではなく「おいしく楽しく適正糖質」を目指す「ロカボ」をテーマにしたセミナーも行った。

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ロゴマーク

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 結構な取り組みだ。同社のリリースによると大・丸・有には約4,300カ所の事業所が集積し、約28万人が就労しているという。クルソグプロジェクト対象はこの10分の1以下だが、検証結果をぜひ公開していただきたい。

 

 

 

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