大京が分譲中のコンパクトマンション「ライオンズ千代田岩本町ミレス」のモデルルームを見学した。同社がコンパクトマンションを分譲するのは2013年以来4年ぶりだが、売れ行きは好調だ。
物件は、都営新宿線岩本町駅から徒歩4分、千代田区岩本町2丁目に位置する15階建て全53戸。専有面積は25.27~44.24㎡、現在分譲中の住戸(6戸)の価格は3,540万~4,470万円。坪単価は400万円。竣工予定は平成30年2月26日。施工は大京穴吹建設。7月から分譲を開始しており、これまで約半数が契約・申し込み済み。
現地は、表通りから一歩入った商業地域エリア。建物は1フロア4戸。南側道路の幅員は約8m。住戸プランは南向き・角住戸中心(1フロア4戸のうち3戸)、内廊下方式が特徴。
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このところ千代田区や中央区エリアでコンパクトマンションが激増している。坪単価も軒並み400万円を突破しており、苦戦を強いられている物件も少なくない。駅に近いとはいえ、馬喰町とか横山町などもともと人が住むようなエリアでなかった。
ネットでいろいろ検索していたら同社のこのマンションがヒットした。同社が〝コンパクト〟を銘打ったのは2011年の「ライオンズアイル赤坂」、翌年の渋谷区「松濤」、その翌年の千代田区「三崎町」以来だという。
アドレスが「岩本町」だったので、ひょっとしたら売れるかもしれないと思い見学した。岩本町では昨年、スターツが定期借地権付きの再開発マンションを分譲して人気になったので、〝穴場〟になるのではと考えていたからだ。
しかし、1カ月で半分も売れているとは全然思わなかった。千代田区アドレスで東京駅まで歩こうと思えば歩ける(約1.5㎞)というのは魅力か。
約43㎡の角住戸タイプのモデルルームもよくできていた。リビングダイニングは約10.0畳大で、約4.6畳大の主寝室のほか、洋室(約3.0畳大)もある。二重床・二重天井。室内物干しポール付き。
同社広報は今後のコンパクトの供給については「未定」としているが、用地取得に動いているのは間違いないと見た。