RBA OFFICIAL
 
2017/08/06(日) 09:20

昭和女子大生、家を建てる 3日間で3畳大の平屋建て建築 2×4協会が協力

投稿者:  牧田司

IMG_2587.jpg
最後の屋根の組み立てを行う昭和女子大の学生

 昭和女子大学の学生が8月2日~4日、地震に強く合理的なツーバイフォー工法による実際の建築作業に挑戦した。生活科学部環境デザイン学科中山榮子教授の「枠組壁工法を用いて自分たちの手で建物を建ててみよう」プロジェクトのキャンパス内の実習で、建築を学ぶ2、3年生14人が参加。床の製作(2日)から壁の製作・立ち上げ(3日)、屋根の製作(4日)まで、フレーマーの指導を受けながら3畳大の平屋建てを完成させた。

 女子大学でこのような実習を行うのは初めてで、日本ツーバイフォー建築協会(2×4協会)が建材やフレーマーの手配に協力した。

 同大学では、建設業界を目指す女子学生にとって、工法や技法を学びながら、建築現場を体験する貴重な機会となると企画した。中山教授は「一人も怪我なく無事終了した。楽しそうに作業してくれたのがうれしい。楽しくなければ前に進めない。みんな建築士を目指してほしい」と語った。

 同協会は、ツーバイフォー工法に関心を持ち、工法に関する理解を深めてもらうことを目的にこの種の取り組みを行っている。

IMG_2596.jpg
完成した建物

◇       ◆     ◇

 最終日の4日、取材した。作業開始は午前9時30分。朝が弱いのか、連日の作業で疲れ切っているのか、はたまた建築現場ではありえない各人各様の姿であるせいか、元気がないように映った。

 大丈夫かと不安になったが、作業に入ると不安は一掃された。彼女たちは生気がみなぎっていた。フレーマーの指示に従って数人が同時に釘を打つ「カン、カン、カン」の音が周囲を圧した。指導したフレーマーは「初めてにしてはみんなよくできた。100点満点で60点」と合格点を出した。

 午後4時に作業は終了。完成した建物を背景にした記念撮影では笑顔がはじけた。

 作業をやり遂げた学生は「手の皮がむけた」「手に豆ができた」「場所によって釘の長さや間隔がきちっと決められているのを改めて知った」「わが家と違い、柱がないので強度が保たれることがよく分かった」などと話した。

 そのそばを、カラン、コロンと爽やかな下駄の音をさせながら渋谷のイベントに参加するカラフルな浴衣姿の学生が手を振りながらたくさん通り過ぎて行った。

IMG_2569.jpg IMG_2571.jpg
作業前の準備体操(左)と組み立て方法を教えるフレーマー

IMG_2577.jpg IMG_2594.jpg
釘打ち作業

IMG_2592.jpg
キャンパス内の「昭和の泉」

「女性のほうがコミュニケーション能力高い」 「じゅうたく小町」参加者の声(2017/5/31)

“女性だからこそ”安心・安全の居住環境づくりを 女性建築士が全国大会(2015/3/2)

 

 

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン