大和地所レジデンスが近く分譲する「ヴェレーナグラン大宮大門町 瑞景」を見学した。大宮駅東口から徒歩5分の商業地域立地で、南西角地に建設中の全45戸。坪単価は未定だが、強気の設定でも売れると読んだ。
物件は、JR大宮駅東口から徒歩5分、さいたま市大宮区大門町三丁目に位置する13階建て全45戸(会員分譲住戸9戸含む)。専有面積は60.60~83.82㎡、価格は未定だが、平均坪単価は300万円を突破することはない模様。竣工は平成31年1月。設計・監理はオンズデコ。施工は大木建設。
現地は、商業エリアの一角で、南西角地。オフィス・商業・公共施設が入居する再開発事業に近接。
建物は南西向きで1フロア4戸。商品企画は、二重床・二重天井、廊下幅はメーターモジュール、キッチン、洗面などは天然御影石トップ、食洗機、ミストサウナ、天井高は2500~2600ミリ。南西角住戸の7階以上はコーナーサッシを採用。
同社は「氷川参道にも近く、北陸新幹線の延伸でさらに注目されている大宮駅」をアピールしている。
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どこかで見たような気がしたら、3年前、同社がまだ日本綜合地所の社名のとき取材した「ヴェレーナ大宮大門町」の隣接地だった。
「ヴェレーナ大宮大門町」の坪単価は220万円くらいだった。当時よりマンション適地と建築費は上昇しているので、坪単価は最低で270万円、最高で290万円と読んだ。
坪300万円も考えないではなかったが、もう一つ強気になれないのはやはり住環境だ。現地の用途地域は商業。いかがわしい店舗などはなさそうだが、飲食・サービス業が蝟集している。これはマイナス材料だ。
ただ、同じような浦和駅の商業エリアで駅近の三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス浦和タワー」は330万円台で早期完売し、地所レジはまた昨年、大宮駅西口から5分の「ザ・パークハウス大宮」第1期72戸を坪単価293万円で即日完売している。
これらを勘案すると、今回の同社の物件は上層階の住戸は坪300万円を突破しても不思議ではない。最上階の83㎡のタイプは四方八方が開けており、8か所に窓・採光部があり、ルーフバルコニーは18坪以上ある。1億円はしないと思うが、申し込みが殺到してもおかしくない。値付けに同社も悩んでいるはずだ。
商品企画はいつもの同社の物件とほぼ同じ。2スパンある中住戸のうちの60㎡台の間口は6mだが、もう一つの68㎡台は6.7m。廊下もメーターモジュールを採用しているのがいい。モデルルームは派手だが、これはこれでいい。非日常を演出するのもありだと思う。
隣接する「ヴェレーナ大宮大門町」の1階にはスーパー「マルエツ」が入居しているが、この店は1965年(昭和40年)4月開業のマルエツ創業2号店で、レジ付きのセルフサービス食品スーパー1号店だそうだ。