三菱地所レジデンスは10月16日、最高価格2億6,900万円を含む全47戸をわずか3カ月間で完売した「ザ・パークハウス 新宿御苑」が竣工したのに伴う見学会を行った。当日はあいにくの雨天で御苑は霧にかすんでいたが、メディア関係者は歓声やらため息やらを漏らした。
物件は、東京メトロ丸の内線新宿御苑前駅から徒歩1分、東京都新宿区新宿2丁目に位置する14階建て全52戸。専有面積は55.46~100.63㎡、第1期の価格は6,400万~26,900万円。坪単価は570万円。施工は日本国土開発。設計は日建ハウジングシステム。
昨年5月7日に第1期47戸を抽選分乗し、最高8倍、平均2.1倍で即日完売していた。駅から徒歩1分で、敷地南側が道路を隔てて新宿御苑に面しているのが高い評価を得た。
この希少立地を生かすため、見学会で設計監理を担当した日建ハウジングシステム設計監理部・横手和宏氏は「(御苑を)取り込み、感じる、溶け込むをコンセプトにした」と語った。
◇ ◆ ◇
ここ1~2年、大きな公園に隣接・近接するマンションを結構見学してきた。野村不動産「プラウドタワー木場公園」、三井不動産「パークコート浜離宮ザ・タワー」、東京建物「BrilliaTower上野池之端」、東京建物「Brillia Tower代々木公園」、三菱地所レジデンス「ザ・ パークハウス 国分寺四季の森」、住友不動産「シティテラス小金井公園」、住友不動産「ガーデンヒルズ四ツ谷 迎賓の森」、伊藤忠都市開発「クレヴィア日本橋浜町」、東京建物「Brillia大山Park Front」、住友不動産「シティタワーズ東京ベイ」などだ。
「公園眺望」の価値を考えてみた。今回の「新宿御苑」は、南側眼下に公園が見渡せる14階住戸は100㎡で価格は2億6,900万円。坪単価は891万円だ。一方、ビルの壁面しか見えないであろう北側住戸の最低価格は55㎡で6,400万円。坪単価は380万円だ。その差は約510万円。平均坪単価よりも300万円以上高い。
この唯一無二ともいうべき「公園・眺望価値」は絶対的なものなのか相対的なものか、記者もわからない。最近見た例では東建「Brillia大山Park Front」、大和地所レジデンス「ヴェレーナグラン大宮大門町 瑞景」だ。最高価格住戸はいったいいくらの値をつけるか。三井不動産レジデンシャル「ザ・タワー横浜北仲」の最高価格は坪単価1,200万円らしい。