モリモトが近く分譲する「アールブラン横浜仲町台」を見学した。いつものことながら実に美しい。メタセコイアの並木を映し込む北側のファサードは絵画のようだ。
物件は、横浜市営地下鉄ブルーライン仲町台駅から徒歩6分、横浜市都筑区茅ヶ崎南2丁目に位置する7階建て全130戸。専有面積は65.54~86.07㎡、価格は未定だが、坪単価は260万円くらいになる模様。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。デザイン監修はSKM設計計画事務所。住戸デザインはカン・デザイニングオフィスの鈴木ふじゑ氏。竣工予定は平成30年12月下旬。販売開始は11月下旬。
現地は、「グリーンマトリックスシステム」や「歩車分離」など計画的に整備された街区の一角で、敷地はメタセコイアの街路樹に囲まれた3方道路の角地。
建物はコの字型で、南向き、東南向きが中心。平均専有面積は約70㎡。設備仕様は二重床・二重天井、食洗機、ディスポーザー、ミストサウナ、ハイサッシ、全戸無料駐車場付きなど。
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このマンションも、同社のデザインへのこだわりがよく表現されている。
冒頭の、SKM設計計画事務所代表・柴田知彦氏のデザイン監修による北側のファサードを見ていただきたい。白のマリオンとグリット、ガラス手すりが幾何学的に配置されており、まるで絵画のようだ。敷地に隣接するメタセコイアの樹影を映し込むはずだ。
住戸デザインは鈴木ふじゑ氏。鈴木氏のデザインは数えきれないほど見てきたが、今回は〝グレージュ〟の鏡面仕上げの建具・面材がいい。絵画のグレーは白と黒を混ぜれば好きなように濃淡が表現できるが、どこか寒々しい印象を与える。その冷たさを消すためにベージュを何度も上塗り(グレーチング)して微妙な色を出す。今回も鈴木氏はそのような微妙な色を演出している。
価格について。単価は高いような気もするが、その分だけ専有面積を圧縮してグロスを抑えている。全戸に無料の駐車場を設置しているのもインパクトがある。港北ニュータウンの居住者は車の所有率が高いはずだ。
敷地南西側には線路が走っているが、敷地を囲むように植わっているメタセコイアが緩衝帯になっており、嫌悪施設にはなっていない。
友の会優先住戸が40戸もあるように、完売まで時間はかからないとみた。