東京ステーション運営協議会、NPO大丸有エリアマネジメント協会、八重洲・日本橋・京橋地域の3者は11月30日、東京駅周辺を掃除する第9回「東京エキマチ キラピカ作戦」を実施した。約70万㎡のエリアの就業者や在住者など71の企業・団体が集まり、ゴミや落ち葉などの清掃を行った。参加者は過去最多の約870名に上った。
「キラピカ作戦」は、きれいで快適な駅でお客さまを迎えようという趣旨で2002年に始められた自主的な清掃活動。毎年、夏休み前と年末の年2回、行われている。
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午前8時15分、東京駅丸の内側の駅前広場に全員が集合。関係者からの挨拶、注意事項などを確認し、東京駅、大丸有、八重洲・日本橋・京橋地域の3つのエリア・班に分かれて8時30分から作業開始。9時30分まで約1時間、清掃活動を行った。
参加者の一人、日本郵便に勤務する30歳代の女性は「参加は今回で2度目。強制ではありません。作業は苦になりません。丸の内を愛していますから」と、数人の仲間と舗道のイチョウの葉っぱを拾っていた。
また、東京駅八重洲口でゴミを拾っていた大丸に勤める30~40歳代の男性は「東京駅を誇りに思っている」「吸い殻は2本のみ。めっちゃきれいな街」と、感嘆の声を上げた。
清掃のプロ、JR東日本テクノハートの社員は「通勤時間と重なったので、安全面に配慮して作業しました。まったく問題なかった」と話した。
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〝丸の内を愛している〟-このコメントだけで取材した意味があった。大丸有エリアは掃除の必要など全くないほどきれいだった。日常的に清掃・管理が行き届いているからだろうし、在勤者のマナーもいいからだろう。100尺ラインの建物も美しい。マンションが建ったら坪3,000万円どころか5,000万円の評価も当然だ。
時間の都合で八重洲エリアは見て回れなかった。雑居ビルも多く、汚い看板が目立つので大丸有というわけにはいかないだろうが、これから再開発が本格化する。大丸有とままた違った美しい街並みが形成されるのに期待したい。