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2017/12/11(月) 14:15

これぞ本物の億ション 坪950万円はむしろ安い 東急不動産ほか「六本木」

投稿者:  牧田司

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「ブランズ六本木 ザ・レジデンス」完成予想図

 東急不動産(事業比率40%)・オリックス不動産(同30%)・大京(同30%)の3社JVの免震マンション「ブランズ六本木 ザ・レジデンス」を見学した。都営大江戸線六本木駅から徒歩3分の高台立地で、敷地はほぼ整形の角地。坪単価950万円の最高レベルの億ションだ。会員優先などで4~5割が契約・申し込み済みなのも納得だ。

 物件は、都営大江戸線六本木駅から徒歩3分、東京メトロ日比谷線六本木駅から徒歩4分、港区六本木四丁目に位置する地下2階地上8階建て全51戸。専有面積は55.01~313.53㎡、坪単価は950万円。竣工予定は2019年2月下旬。設計・監理・施工は清水建設。デザイン監修は建築家の三沢亮一氏。管理は大京アステージ。販売代理は東急リバブル。

 現地は、オリックスが所有していた駐車場跡で、かつてはジョサイア・コンドル(1852~1920)が居宅にしていたところ。ほぼ東西(幅員約9.92m)と南北(幅員約4.88m)に走る区道が交差するヒルトップの角地。

 建物は免震構造を採用。基壇部は重厚な石張りで、上層部はカーテンウォール。南側正面に対のシンボルツリーを植え、頭頂部はシンボリックな形状としているシンメトリーのデザインが特徴。東京都のマンション環境性能表示で星11個(満点は12個)を獲得している。

 共用部分は枝垂れ桜を配したグリーンコート、ギャラリーコリドール、フォーマルラウンジ、ライブラリー、倶楽部ラウンジなど。駐車場は地下方式で全戸分確保。

 住戸プランは、55㎡の住戸が2戸、80㎡の住戸が1戸あるほかは全て100㎡以上。LDK、キッチン、洗面室、主寝室に床暖房を採用。キッチンはIHとガスの選択制、リビングドアはユーカリの浮造り・鏡面仕上げ、小口部分に彫刻を施したキッチンカウンター、ナースコール付きのバス・トイレ、バックカウンター・吊戸棚、ハンズグローエ社の水栓、ミーレ社の電気製品、ジャクソンの浴槽など。

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グリーンコート

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エントランス

◇       ◆     ◇

 最高の立地条件であるのは確認済みだったが、シアターでジョサイア・コンドルがいきなり登場したのには驚いた。先日はコンドルが設計した綱町三井倶楽部でターナーを発見したばかりだった。

 担当者にコンドルが住んでいたことを聞き、億ションふさわしい由緒ある土地であることが分かったのだが、デザイン監修、共用部分のアート作品などを担当しているメンバーがまたすごい。

 デザイン監修の三沢亮一氏の作品は結構見学しており、石彫家・和泉正敏氏の作品も経団連会館や三井不動産レジデンシャルのマンションでを見ているが、桜守・佐野藤右衛門、切子作家・黒川昭男氏、ガラス作家・岸本耕平氏もその方面ではよく知られた方のようだ。

 プラン、設備仕様もまた間違いなく一級品だ。バス・トイレが各2カ所などはともかく、廊下幅が2mくらいあるのはさすがというべきか。これら立地・設備仕様を考えると坪単価950万円はむしろ安いくらいだ。315㎡のペントハウスは15億円だから坪単価は1,571万円。これなどは坪2,000万円でも3,000万円でも驚かない。

 東急不動産は最近、ビルや再開発で何かと話題になっているが、都心の高額物件の供給も積極化させている。今年1月には「ブランズ ザ・ハウス一番町」を完成させたし、このほか「六本木飯倉片町」(33戸)「永田町」(21戸)「六番町」(39戸)の都心物件を分譲している。

 記者はバブル期の「プレステージュ」をよく覚えている。当時の担当者が残っている間に、三井レジが独走気味の億ション市場に風を吹き込んでほしい。

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モデルルーム 洗面室

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つくばいアート

 

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