三菱地所レジデンスが4月上旬に分譲する「ザ・パークハウス 津田沼前原ガーデン」のモデルルームを見学した。UR都市機構の「前原団地」のマンション建て替え事業5物件の中で最大規模プロジェクトで、「ザ・パークハウス」初の5LDKを盛り込むなど多世代・多様なニーズに対応しているのが特徴。坪単価は160万円台になる模様だ。
物件は、JR総武本線津田沼駅からバス7分・バス停下車徒歩2分、または新京成電鉄前原駅から徒歩7分、船橋市前原西6丁目に位置する6階建てA街区(105戸)と8階建てB街区(73戸)の合計178戸。専有面積は66.28~105.00㎡、予定価格は2,800万円台~6,200万円台(最多価格帯3,700万円台)、坪単価は160万円台になる模様。竣工予定は2019年2月中旬。施工は不二建設。
現地は、UR都市機構の「前原団地」の一角で、建て替えマンション事業として建設されるもの。過去、フージャースコーポレーション「デュオヒルズ津田沼」(132戸)、三井不動産レジデンシャル「パークホームズ津田沼前原の丘」(115戸)、近鉄不動産「ローレルコート津田沼」(70戸)、三菱地所レジデンス「MUJI VILLAGE パークハウス 木々 津田沼前原」(152戸)の4件のマンションが2010年までに建設されている。
今回の物件は、ゲストルーム付きの別棟の3階建て共用棟「ブルームヒルズ」を整備。平均専有面積約76㎡で、「近居」「同居」などのニーズに応えるため「ザ・パークハウス」としては初の約93㎡の5LDKタイプ(4戸)を盛り込んでいるのが特徴。このほか「トランクルーム」を全戸に設置したほか、「専用駐車場」「横入り玄関」「大型ポーチ」など多彩なプランを用意している。
2016年度の「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」を取得している。
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現地は見ていないが、6年前に野村不動産が4,000万円台の後半から5,000万円台の後半の全61戸を3カ月で完売した戸建て「プラウドシーズン津田沼前原」を取材しているのでおおよその場所は分かる。
これまでマンションは4物件469戸が供給されており、どこまで需要が蓄積されているか、枯渇していないか心配な面もあるので、高値追究はないと読んだ。
それでも建築費の高止まりで、坪単価160万円以下はないと思った。170万円くらいだと予想したが、外れた。何と160万円台という(記者は最低160万円台半ばだと思う)。
設備仕様レベルは、他の沿線の郊外型とほぼ同じだろう。同社が標準装備としてきた浴室の上下可動式2フック付きスライドバーもついていなかった。(皆さんはどうでもいいことと考えるかもしれないが、これはスグレモノ。夫婦、子どもと一緒でも別でも、スライドバーが1つできつく固定されていると濡れた手だとなかなか調整できない)
さて、93㎡の5LDK。ナイスが70㎡台の4LDKを採用してヒットした。子ども部屋など個室を確保したいというニーズは間違いなくある。親子同居のニーズもある。
今回は93㎡でそれを実現したことに意味がある。キッチンは3.1畳大とやや狭いが、主寝室は7畳大確保されており、洗面は2ボウル、浴室は1620で、各洋室は5.0~5.7畳大で同じ広さだ。兄弟姉妹喧嘩をしない工夫か(トイレは1カ所しかないが大丈夫か)。
記者の個人的見解だが、子ども部屋は5畳大もいらない。3畳大くらいでいいのでは。そうすれば専有面積を圧縮できるし、圧縮しない場合はその他の用途に充てられる。
子ども部屋の大小が成長にどのような影響を与えるか与えないか-大小は関係ないと思う。育て方だし、夫婦、親子関係をどう築くかが大事なはずだ。間取りの可変性はとてもいいことだと思う。
野村不動産「プラウドシーズン津田沼前原」 全61戸が3カ月で完売へ(2012/7/24)