スウェーデンハウスの家を建てて絵を描こう-こんな見出しがぴったりの絵画展が開かれている。
茨城県竜ケ崎市に住む纐纈(こうけつ)恵子さん(75)と花さん(15)の「ばぁばと孫の二人展」だ。花さんは16年前にスウェーデンハウスの家を建て、さらに7年前にもアトリエとしてもう1軒を隣接地に建てた。そして齢60にして絵画を学び始め、孫の花さんが描いた絵と一緒に二人展を開くことになったもの。
二人展は銀座第7ビル(中央区銀座7-10-16)で3月24日(土)16:00まで。
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二人展の案内状が届いたのは、同社の元広報部長の平尾強さん(66)からだった。平尾さんの奥さんをいくらなんでも「ばぁば」と呼ぶのは失礼で、しかも姓が「纐纈」とあるではないか。ただ、孫の側からいえば平尾さんの奥さんを「ばぁば」と呼ぶのはありかとも思った。
記者は想像力をたくましくし、平尾さんは定年をきっかけに奥さんに捨てられたのだと結論付けたのだが、そうではなかった。纐纈さんが同社の家を建てた後も、平尾さんは纐纈さんのご主人ともども〝お友だち〟としての付き合いが続いており、記者にも案内状が届いた次第だ。
恵子さんは、「最初に家を建てるときは、モダンな家が欲しくて。スウェーデンハウスはデザインが…。しかし、場所が気に入ったので買ったのですが、(高気密高断熱の家は)ものすごく快適」と話した。
恵子さんの絵画は日本画だが、油絵の技法も取り入れた作風が特徴。茨城県の絵画展に入選した実績もある。自宅からの風景画もあった。
花さんは独学で絵を学んだそうで、色鉛筆で描いた金魚は細密画のようで、買い上げが決まった印が付いていた。
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いま住宅・不動産業界のマンション、戸建ては北欧ブームだ。北欧をテーマにした商品を販売している会社を列挙すると三井ホーム、三菱地所ホーム、大和ハウス工業、タカラレーベン…と次々に浮かんでくる。
本家本元のスウェーデンハウスはもっと積極的にアピールしてもいい。
平尾さんとは、二人展の近くにある飲み屋で歓談した。かなり飲み何を話したのか思い出せないのだが、平尾さんは「秤好きのかみさんのお陰で糖尿の数値が劇的に好転し、腹八分目に抑えることが喜びに変わった」「冷酒と親の折檻は後から効いてくると祖母から教わった」「わたしは晩生で、若いとき女性の手など握ったこともなかったが、三重県の松坂に住んでいた先輩を訪ね、お寺に宿泊したが、わたしより2歳下のお嬢さんがいて、住職から翌日連絡があり、〝是非とも婿に迎え入れたい〟と懇願された。あのときイエスと言っていたら、私の人生も変わっていた。お坊さんの資格? 当時は簡単だったようですよ」などと話したことがメモに残されている。
平尾さんは業界紙にも「ちゃんと取材しなさい」などと注文を付けた。なので、業界紙のあり方について近く書く。