自動録画機能付き宅配BOX(ミライズ三郷中央で)
ポラスグループは5月17日、宅配BOXメーカー、インターホンメーカー、電設資材商社と共同で開発した「自動録画機能付き宅配BOX」を分譲戸建てでは初めて導入すると発表。実際に装備した分譲住宅「ママトコ三郷中央、ミライズ三郷中央」で報道陣向けに公開した。今後同社が分譲する戸建て179棟に採用するほか、メーカーが一般向けに17.9万円(工事費別)で一般向けに販売する予定。
今回の宅配BOXは、既存宅配BOXの難点である防犯面での不安解消と居住者の利便性向上を目指して、同社グループと宅配BOXメーカー・ナスタ、インターホンメーカー・アイホン、電設資材商社・因幡電機産業が共同で企画・開発したもの。
宅配ボックスの扉が開くと、室内の親機が玄関子機インターポンとは異なるボックスの開信号を受け取り、宅配ボックスの扉を開けた人物を自動で録画し、万が一、不審者が扉を開けても録画される。また、書留郵便の受け取りや荷物の発送もできる。玄関先の映像が親機に映り、録画が開始される。
門柱ユニットは、幅210ミリ、奥行き400ミリ、高さ1493ミリ。荷物は350ミリリットル缶24本入りビールケースが目安。電気を使用しないためランニングコストがかからないのも特徴。
ミライズ三郷中央
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結構な商品だ。採用を決めたのは、同社がこれまで採用してきた宅配ボックス580棟と比較しコストはほとんど同じで、利便性と防犯性が高まったからだという。難点と言えば容量だ。受け取れる荷物は、宅配便の50%くらいだそうで、大きくするのも技術的には可能だが、コストの問題があるという。
記者は、宅配ボックスより「ママトコ三郷中央、ミライズ三郷中央」の商品企画、売れ行きに興味があった。
同社関係者によると、三郷中央駅圏での戸建て供給は約600棟を計画しており、2013年からこれまで440棟を供給、今後も約150棟を供給するという。
今回の物件は、駅から徒歩12分の全37戸。土地面積は約120~132㎡、建物面積は約92~99㎡。価格は3,880万~4,480万円。今年2月から23戸を供給開始し、これまでに14戸が成約済みだ。
キッチンにタカラの新商品を採用しているのが特徴で、人造大理石製シンクのほか、収納扉・底、壁面などが全てホーロー製。このほか突板床、黒板クロス、SOHOスペースなどの提案もされている。
三郷中央駅圏は、マンションの供給がこのところ増えているが、どこも販売が長期化している。同社の戸建ては徒歩圏でこれだけの商品企画、設備仕様を備えているのだから、売れるのは当然だと思う。フェイクの観葉植物だけはやめたほうがいい。突板のフローリング採用などせっかくの商品企画の価値を押し下げるだけだ。
SOHOスペース
黒板クロス
小上がりから見たリビング・ダイニング
フェイクの観葉植物