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2018/06/12(火) 14:12

〝駒込駅圏ナンバーワン〟 三菱地所レジ 第2号シェアハウス「駒込」完成

投稿者:  牧田司

 ★外観DSC_2593.jpg
「ザ・パークレックス駒込」

 三菱地所レジデンスは6月12日、グループ第2号シェアハウス「ザ・パークレックス駒込」の報道陣向け見学会を行った。すでに6月9日から契約を開始しており、2戸が契約済み。関係者は早期に満室になると見込んでいる。

 物件は、JR山手線駒込駅から徒歩5分、豊島区駒込1丁目に位置する敷地面積約74㎡、延床面積約324㎡の7階建て19室。個室面積は7.02~8.45㎡。賃料は7.9万~8.2万円(共益費7,000円込み)。築30年の建物で、従前は会社の事務所、社宅などとして利用されていたが、雨漏りなどでここ10年間は全フロアの半分以上が使用されていなかった。

 オーナーの依頼を受けて、同社が期間10年の賃貸借契約を結び、リノベーションを施しシェアハウスに再生。運営をシェアハウス事業の最大手オペレーター会社オークハウスに委託する。

 リノベーショ ンに当たっては、適法性を確保するため避難通路、天井高(法律は2.1メートル以上だが、躯体をむき出しにすることで2.6~2.8メートル確保)、開口・採光窓(居室面積の7分の1以上)を設けた。

 1階には駐輪場のほかシアタールームとライブラリー、2階には共用のリビング・ダイニングとシャワーブース、7階にランドリーを設置した。

 「古い建物を有効利用したい」という企業のニーズに応える同社Reビル事業部は、2014年の第一号案件「ザ・パークレックス岩本町」を皮切りに、今回の物件を含めてビル8棟、住宅3棟をリノベーションしている。

★1FライブラリーDSC_2604.jpg ★2FリビングDSC_2470.jpg
1階ライブラリー(左)と2階リビング

◇       ◆     ◇

 断っておくが、見出しに「駒込駅圏ナンバーワン」としたのは、記者ではなくオークハウスの担当者がオークハウスの担当者が「駒込駅圏ナンバーワン」と評価したのをそのまま頂いた。記者はこれまでシェアハウスなるものをトータルして10件も見ていない。全くの素人だ。

 よって、3.5畳大~4.2畳大の個室が広いのか狭いのか(学生時代、北向き3畳間に間借りしたことが一時期ある。タバコは吸えたし、女人禁制でもなかった)、電気、ガス、水道代込みで、ベッド、冷蔵庫、机付きの賃料が高いのか安いのか、エレベータホールのところで靴を脱がなければならないのがいいのか悪いのか、女性専用フロアにはカギがかかるのに他はフリーなのが妥当かどうか、タバコは火災のリスクと汚れるからという理由で「全館禁煙」なのは基本的人権を侵害しているのかどうかなど全く分からない。

 契約は6カ月で、更新料はないというのも、入居者は9カ月くらいで他のシェアハウスに移る人が多いというのも、日本人と外国人の比率が半々というのもコメントのしようがない。

 一つ、考えさせられるのは、同社のこの事業に込める意気込みの高さだ。事業費にしたらこれまでの全案件で100億円どころかせいぜい50億円くらいだろう。1兆1,940億円(2018年3月期)もの売り上げがある同社の0.004%にしかならない。例えは悪いが、一網打尽の商売が似合う同社なのに、貧農が痩せこけた陽も当たらない北向きの狭い棚田に肥桶を担いで肥料をやるような仕事だ。

 しかし、こうした仕事は間違いなく他の事業に大輪の成功をもたらすと確信している。地所のすごいところはこういうところではないか。

★個室① DSC_2541.jpg
個室

★2F廊下DSC_2480.jpg
2階廊下

◇       ◆     ◇

 それなのに、わが業界の記者はたった6人しか集まらなかった。しかも、もっとも若い人でも50歳以上、69歳の記者が最年長かどうかは分からないが、平均年齢はひっくるめてリノベしたほうがよさそうな63歳くらいだという。

 他の若い記者の方たちはリノベに精通しているからかもしれないが、他紙と競い合うのが必至の大きなニュースだけを追い、しかし、結局、現場を知らないので当たり障りのないリリースを引き写すしかないクズ同然の記事にはならないのか心配だ。

 蛇足だが、記者は暇だから駆け付けたのではない。RBA野球が明日開幕するので、そのための記事を金曜から月曜まで10本以上書いた。400字原稿用紙にして50枚くらいになる。質はともかく、枚数だけは他の業界紙の記者の比ではない。三菱地所グループの野球部が弱いのはどうしてだ。

 

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