RBA OFFICIAL
 
2018/06/23(土) 20:07

〝郊外不振〟吹っ飛ばす 全1,006戸 販売順調 住友不「八千代緑が丘」

投稿者:  牧田司

sec1_fig1.jpg
「シティテラス八千代緑が丘ブリーズコート」完成予想図

 住友不動産は6月22日、先に販売開始した「シティテラス八千代緑が丘ブリーズコート」(569戸)の記者見学会を行った。先行して販売している隣接地の「シティテラス八千代緑が丘ステーションコート」(437戸)と合わせ戸数は1,006戸。先行物件も残りわずかで、〝郊外不振〟を吹っ飛ばす勢いだ。

 物件は、東京メトロ東西線直通・東葉高速鉄道八千代緑が丘駅から徒歩3分、八千代市緑が丘西一丁目に位置するⅠ敷地15階建て359戸とⅡ敷地14階建て210戸。専有面積はⅠ敷地が68.06~89.62㎡、Ⅱ敷地が74.91~90.97㎡。第1期(31戸)の価格は2,900万円台~4,000万円台(最多価格帯3,600万円台、3,800万円台、3,900万円台)、坪単価180万円。竣工予定はI敷地が平成31年9月中旬、II敷地は未定。設計・施工は長谷工コーポレーション。

 現地は、開発面積約140haの西八千代北部特定土地区画整理事業が進行中で、駅前にはイオンモール八千代緑が丘のほかマンション、都市公園プラザ、ホテルなどが建ち並び、街らしい雰囲気が整いつつある。

 建物は、2017年に竣工した隣接地の「シティテラス八千代緑が丘ステーションコート」(437戸)と一体となって建設されるもので、双方を合わせると敷地面積は約26,000㎡。「ブリーズコート」は6棟構成で、空地率は約64%。住棟は南西・南東向きが中心。住戸内の天井高は最大2,580ミリ。

 ニュース・リリースの資料によると、双方の契約者の現居住地は八千代市が37.0%、隣接市が26.8%、千葉県その他が17.3%、東京都が14.6%、居住形態は賃貸が73.3%、職業は会社員などが64.4%、勤務地は都内が54.6%、入居人数は2人が47.4%、3人が29.6%、年齢は20歳代が16.3%、30歳代が42.2%、40歳代が20.7%。

sec2_fig1.jpg

◇       ◆     ◇

 その前の京王相模原線若葉台駅圏の戸建ての取材が終わってから1時間43分かけて駆け付けた。新幹線にすれば東京-名古屋と一緒だ。見学会は半分以上終わっていた。〝ずいぶん遠い。こんなところで1,000戸以上供給するなんて狂気の沙汰〟と口走りそうな記者の機先を制し、わが西武の抑えの不甲斐なさに助けられ一つ勝ちを拾っただけで大満足すべきDeNAファンの同業が記者の傷口に塩を擦り込み、揶揄するように「多摩センターだって新宿から42分。ここは大手町から38分」といけしゃあしゃあと先制攻撃を仕掛けてきた。

 わが多摩センターと八千代市をどして同列に扱うのかかと一喝しようとも思ったが、さすがに大人げない言動は慎むべきと自制し、都心の通勤便だけを言われたら返す言葉がないので黙るしかなかった。この際、どっちが勝ちか負けかは追究しないことに決めた。多摩センターの〝駅近〟だったら坪単価は250万円をくだらない。ここは180万円だ。

 驚いたのは、売れ行きだ。2015年秋から販売を開始した全437戸の「ステーションコート」は残り19戸だという。2年半で400戸以上という計算になる。この数字は驚異的だ。

 記者は2011年秋、三井不動産レジデンシャルが分譲した「パークタワー八千代緑が丘」(291戸)を取材したことがある。坪単価は160万円だった。当初は順調なスタートを切ったが、完売までは4年くらいかかったのではないか。

 住友の物件は戸数が多く、価格が高いにも関わらず、販売スピードは速い。喧伝される〝郊外不振〟を吹き飛ばす勢いに〝座布団3枚〟だ。なに? それでも足りない? ええっい、全部持ってけ!

photo02.jpg
モデルルーム

IMG_2364.jpg
中庭(ステーションコート)

IMG_2365.jpg
中庭(ステーションコート)

三井不動産レジデンシャル「パークタワー八千代緑が丘」に注目(2011/10/31)

 

 

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン