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2018/07/23(月) 23:10

首都圏の億ションに負けない 関西最高峰の坪610万円 東急不「芦屋」

投稿者:  牧田司

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「ブランズ芦屋 ザ・レジデンス」完成予想図

 東急不動産は7月23日、兵庫県芦屋市で建設を進めている関西圏最高坪単価となる610万円のマンション「ブランズ芦屋 ザ・レジデンス」の記者内覧会を行い、モデルルームを7月28日(土)からオーブンすると発表した。

 物件は、JR芦屋駅から徒歩10分、芦屋市親王塚町に位置する敷地面積約1,936㎡、地上3階地下1階建て全15戸。専有面積は126.14~200.41㎡、会員優先の第一期(3戸)を除く第2期の予定価格は1億9,000万円台~3.7億円台、坪単価は610万円。竣工予定は2019年6月中旬。設計・監理はIAO竹田設計。施工は森組。

 共用部の設計監修は坂倉建築設計、ランドスケープデザインは庄島設計室、ロビーなどのガラスオブジェは陶額堂、バルコニーのアルミ鋳物は傳來工房、ロートアイアン照明はトランスファー、照明計画は大光電機-などを起用している。

 現地は、芦屋駅からフラットアプローチの宮川に面した2方道路の角地。敷地はハウスメーカーのモデルハウス跡地。高さ規制12mのエリアの一角。

 建物は地下1階地上3階建て。内廊下方式、平均専有面積約150㎡、全戸億ション、最高約3mの天井高、住戸直結の専用エレベーター付き(一部)、全熱交換型24時間換気システムの採用などが特徴。

 同社関係者は「(芦屋の)山の手から降りてくる富裕層だけでなく、中広域からも集客できる」と、販売に自信を見せていた。すでに会員優先として4戸の成約が見込まれている。

車寄せ完成予想図.jpg
車寄せ

ロビー完成予想図.jpg
ロビー

◇       ◆     ◇

 各地で記録的な猛暑を記録したこの日(23日)は、先に亡くなった大京の創業者・横山修二氏のお別れ会を最優先することを決めていたのだが、同業記者の「見るべし」という情報提供に心が揺さぶられ、急きょ変更した。片道4時間半も掛けて取材した甲斐があった。関西圏の最高坪単価マンションを見学することができた。同業記者に感謝するほかない。

 正直に言えば、半信半疑だった。億ションなら100件はこれまで取材している。果たしてわざわざ芦屋まで出かける価値があるのかと判断に迷ったが、同じ芦屋駅圏には大京のZEHマンション「ライオンズ芦屋グランフォート」があるので、両方見るなら〝損はない〟と決断した。

 それでも、同社の関西住宅事業本部開発部 統括部長・澤浩正氏の挨拶や同本部 販売部チーフ・田中悟氏の説明を聞いた段階では〝大したことないのでは〟と高を括っていた。

 ところが、モデルルーム見学の際に、担当者が「坪単価は610万円」と話したのにはわが耳を疑った。先の同業記者からは「坪500万円」と聞いていたからだ(別の同駅圏マンション担当者も坪500万円くらいと聞かされていたようだ)。

 バブル崩壊後、これほどの高単価マンションは関西圏では供給されたことがないはずで、その点を同社担当者に確かめたところ「当社の調べでは関西圏の最高単価マンションで、全住戸が1億円以上も初ではないか」ということだった。

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模型

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リビング(写真では分かりづらいが、手前と奥はシンメトリーになっている)

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コーナーサッシのデザイン

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主寝室(ベッドヘッドは本皮張り、床はホワイトハウスでも採用されているカーペット)

◇       ◆     ◇

 約163㎡の1LDKのモデルルームタイプは、約4,000万円をかけたフルオプション仕様だったが、見た途端、間違いなく首都圏の億ションと比較しても見劣りしないと判断した。澤氏や田中氏も強調したが、住宅の質は基本的には広さであり豊かさだ。このマンションはそれを具現化している。

 天井高3mもそうだが、玄関・ホールがいい。幅約1750ミリ×奥行き約6300ミリ=約11㎡(3.3坪)もある。玄関・ホールにこれほどの広さを割く億ションはそうないはずだ。

 主寝室のベッドヘッドの布団張り仕上げには本皮が採用されていた。床はホワイトハウスにも採用されているカーペットだそうだ。住戸内-バルコニーはフルフラット、ドア把手は真鍮製、巾木も含め床は天然石のホール…。

 もう一つ、このマンションが優れているのはファサードデザインだ。フランク・ライド・ロイドやル・コルビュジェの設計思想が確かに盛り込まれていると思わせる。記者はバルコニーのアルミ鋳物を担当した傳來工房のデザインに見惚れた。

 関西圏のマンションはよく知らないが、首都圏に負けない富裕層向けのレベルの高いマンション分譲に期待したい。(しかし、疲れた。この記事を書くのに通常の2倍かかった。それでもまだよくまとまっていない)

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現地の傍を流れる宮川

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現地(左)と宮川

 

 

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