アキュラホームは2018年8月18日(土)~9月30 日(日)の期間限定で「井戸のある家」を発売する。
同社のベース商品「住みごこちのいい家」 に、井戸をセットにして販売する。施工・設置までを組み入れたプランのほか、施主が自ら手掘りで施工することもできる2プランを用意。延床面積97.70㎡の場合、本体価格1,610万 円(税込)~。
井戸水は外気温の影響を受けにくいため、夏は水道水と比べ冷たく感じることができ、打ち水に使用すると、周辺気温が2℃程度下がることも分かっている。水道水の節水による節約、 災害時の非常用水の確保としても有効。
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井戸は文化だ。記者が小さい頃は「井戸端会議」は日常だった。飲用として井戸は各戸に掘られていたので、そこで「会議」が開かれることはなかったが、山から引かれた用水は水田用だけでなく、野菜を洗い、洗濯もする生活用水として利用され、主婦などのたまり場になっていた。子どもたちはそこで遊んだ。あらゆる文化・情報の集積場であり、発信基地でもあった。
今はネットで検索しても「井戸」に関する情報は少ない。とくに飲用井戸に関するものは厚労省の調査くらいしかない。首都圏では水道水質基準に満たない恐れがあることから、飲用として井戸が掘られることはないようだ。
しかし、散水、水遣り、打ち水だけでなく、最近は災害用井戸としても注目されている。
同社の「井戸のある家」がどれくらい売れるか注目したい。
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同社の宮沢俊哉社長は2012年、自宅を公開し、自宅に掘った井戸について延々と話したことがある。
井戸は2本で、1本は深さが約5m、もう1本は約8m。浅いほうは洗車や散水、水遣りなどに使用し、もう1本の深いほうは、水温が15~16℃で一定している井戸に水道水を循環させて夏場は冷たく、冬場は温かくする実験も行っていると話した。その実験結果はどうなったのだろう。
アキュラホーム カンナ社長こと宮沢社長が自宅を公開(2012/4/4)