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2018/08/22(水) 17:05

あれから6年 「BORIKI(母力)」じわり浸透 旭化成ホームズ「母力おぎくぼ」見学会

投稿者:  牧田司

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「母力おぎくぼ」

 旭化成ホームズは8月21日、子育て共感賃貸住宅「へーベルメゾン母力おぎくぼ」と、シニア向け安心賃貸住宅「ベーベルVillage杉並井草」の見学会を戸なった。双方ともターゲットを絞り込み、差別化を徹底した付加価値型賃貸住宅だ。

 まず、「母力おぎくぼ」から。物件は、JR中央線荻窪駅・西荻窪駅から徒歩15分、杉並区南荻窪2丁目に位置する2LDK(61.43~75.87㎡)の東棟・西棟2棟の14戸。賃料は155,000円~166,000円(別途 共益費6,100円)。2015年11月完成。主な設備はエアコン2台/戸、録画機能付きモニターインターホン、システムキッチン、洗面化粧台、追炊き付き風呂、浴室乾燥暖房機、洗浄暖房便座、光ファイバーインターネット、開口部シャッターなど。駐輪場は大人用2台・子供用1台/戸、駐車場は6台。

 オーナーは母屋と蔵、貸し駐車場の合計1,000坪を将来の相続税対策として検討。シニア系施設の提案も行ったが、オーナー自身が子育て系に関心が高く、保育園の建築を希望したため、併せて母力を提案して実現した。

 敷地中央にある既存樹のカシノキを利用し「母力の庭」と「お母さんステーション」「砂場」を設置しているのが特徴。

 見学会では2人の女性入居者が報道陣のインタビューに応え、「ママになるのは初めて。コンセプトは知らなかったが、たまたまこの場所を選んだ。保育園に入りやすいし、必要なときに助けてもらえるのがいい」「誰かが見ていると思うと安心できる。子育ては一人でできない」などと話した。

◇       ◆     ◇

 「母力(ぼりき)」を見学するのは3度目か。2012年竣工の第一弾「母力むさしの」を見たときも書いたが、〝ぼりき〟なる言葉から記者はすぐ「強力(ごうりき)」とゴーリキの小説「母」を連想し、最近の若いお母さんが家庭で主導権を握っていることを実感させられ、なんとも頼もしい存在に映り、敬服すると同時に、いかにも非力で頼りなげな影が薄い記者そのものを自覚させられた。

 あれから6年。同社によると受注は19件32棟で、竣工物件は10件17棟、戸数にすると160戸だという。この数が多いのか少ないのか、記者には判断する材料がないが、少なくとも一般的なファミリー向け賃貸の商品企画が貧しいと言わないまでも問題があることだけは確かだ。

 同社はまた、10棟目の「母力」シリーズが完成したことを受け、コミュニティペーパー「BORIKI(母力)新聞(百万母力の子育て情報紙月刊お母さん業界新聞)」を創刊した。「BORIKI(母力)」が浸透するのは結構だが、「夫力(ふりき)」はないのか、夫の家庭での居場所はあるのか…改めて考えさせられた。

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「母力おぎくぼ」

◇       ◆     ◇

 荻窪駅から徒歩15分の家賃が15~16万円(年間約180~200万円)なら分譲マンションが買えるではないかと入居者の方に質問した。

「子どもは1人か、2人になるのか分からない」「気軽に引っ越せる賃貸のほうがいい」「夫の転勤が4~5年に一度くらいある」のが、賃貸を選んだ理由のようだ。

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「母力おぎくぼ」(中央はシラカシか)

旭化成ホームズ「へーベルメゾン母力むさしの」完成 コンセプトがズバリ的中 完成前に満室(2012/9/24)

 

 

 

 

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