優良ストック住宅推進協議会(スムストック)は8月31日、前会長・和田勇氏(元積水ハウス代表取締役会長兼CEO)に代わって阿部俊則氏(積水ハウス代表取締役会長)が就任したと発表。阿部氏は「当協議会は今年6月で10周年を迎え、11年目に入った。これまでの実績を踏まえ信用、発信力を強化し存在感を示したい。建て替えとリフォームの両輪で既存住宅市場を拡大する一翼を担いたい」と抱負を述べた。
また、①住宅履歴のデータベースを保有②50年以上のメンテナンスプログラム③新耐震以上の耐震性-この3原則を満たす「スムストック」のブランド力向上について、「昨年12月に『安心R住宅』第一号登録を取得したが、この分野でも先頭に立つようチャレンジする。今年度を初年度とする新たな3カ年計画では、年間1万棟の実現もさることながら、捕捉率にこだわりたい。協議会10社の戸建てストックは366万棟あり、このうち年間約1.4万棟が流通しているが、スムストックで仲介した物件は1,740棟で捕捉率は12.4%しかない。ハードルは高く容易なことではないと考えているが、これを何とか20%までに持っていきたい」と話した。
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スムストックの2017年度の成約数は1,740棟(前年度比6.6%増)、累計成約数は8,562棟(同25.5%増)に伸び、同協議会独自の資格制度「スムストック住宅販売士」の登録者は累計6,103名(同9.5%増)になっている。
協議会加盟の10社による戸建てストックは現在366万棟で、このうち市場に流通しているのは約1.4万棟/年で、このうちスムストックで仲介した物件は2017年度で1,740棟となっており、課題とされる捕捉率は12.4%にとどまっている。
捕捉率を20%に拡大するためには新たな連携強化策が必要とし、スムストック住宅販売士制度の改定などを行うとしている。