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2018/10/09(火) 18:10

坪400万円の大台に乗るか 全戸角住戸 大和ハウス「プレミスト梅田」

投稿者:  牧田司

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「プレミスト梅田」完成予想図

 大和ハウス工業が11月下旬に分譲する「プレミスト梅田」を見学した。先に同社マンション推進事業部開発推進部部長・藤原淳一氏が「価格は未定だが、坪単価は大阪府の過去最高になる」と語ったように、モデルルームは東京都内の億ションにひけをとらない。果たして坪400万円の大台に乗るかどうか。

 物件は、阪急梅田駅から徒歩5分、JR大阪駅から徒歩8分、大阪市北区中崎西二丁目に位置する16階建サウス棟58戸と17階建てノース棟75戸の合計133戸。専有面積は54.73~122.40㎡、価格は未定。竣工予定は平成32年3月上旬。施工は大末建設。販売代理は日本住宅流通。

 空間デザイン・設計に浅井謙建築研究所、ラウンジ家具にCASSINA、庭園デザイン監修に石勝エクステリア、ラウンジフロアに@aromaをそれぞれ起用している。

 サウス棟は1フロア3~4戸構成、標準階の住戸の専有面積は50~60㎡台、最大で約113㎡(2戸)。ノース棟は1フロア2~5戸構成、専有面積は50~70㎡台が中心、最大が122㎡(2戸)。いずれも内廊下方式を採用し、全戸角住戸プラン。

 販売担当の同社マンション事業部営業部第二課 販売事務所長・三浦大輔氏は「来週から一般向けに告知する。この3連休(6~8日)の事前案内会も8組×3クールは全て満室。価格は未定だが、『梅田』はまだ伸びる余地がある」と話した。

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 最初に断っておく。記者は関西圏のマンション市場は全く分からない。しかし、この1年間で8物件を見学した。坪単価610万円の関西圏最高値の東急不動産「ブランズ芦屋 ザ・レジデンス」を筆頭に、坪342万円の三井不動産レジデンシャル他「北浜ミッドタワー」、坪362万円の野村不動産他「プラウドタワー北浜」などだ。

 「芦屋」はともかく、大阪府での過去最高高値マンションは坪370万円止まりのようだ。その価格を上回ると冒頭の藤原氏は明言した。だから最低でも坪380万円と記者ははじき、ひょっとしたら坪400万円の大台に乗るのではないかと予想した。

 坪単価が大阪府内最高値なのに専有面積は50~70㎡台が圧倒的に多く、50㎡台の浴室が1317、主寝室が6畳大というのはいま一つ理解できないが、三浦氏は「大阪では3~4億円というのはなかなか理解されない」と語ったように、大阪の市場性を考慮したのか。仮に坪400万円と計算すれば、ほとんどが8,000万円前後で、いわゆる億ションは4戸しかない。

 その億ションになりそうな122㎡のモデルルームはとてもよくできている。天井高が2600~2800ミリと高く、玄関を入ってすぐ正面に大きなバルコニーが広がり、リビング・主寝室のドアは親子ドア(幅は1200ミリくらいか)が採用されていた。

 庭園デザイン監修に石勝エクステリアを起用しているように、ランドスケープデザインも優れていると思った。

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 大阪駅前の再開発の最終章ともいうべき三菱地所を代表企業とする9社による敷地面積約46,000㎡の「うめきた2期地区」の計画も先に発表された。

 開業は2027年春だから、現段階でどのようなマンションが建設されるか分からないが、このままの社会・経済状況が続けば坪単価は500万円をはるかに突破すると記者は読んでいる。

 絶滅危惧種の大阪弁でいつもまくしたてていた〝能弁雄弁御三家〟の和田勇氏と矢野龍氏は第一線を退いた。唯一、残っていらっしゃる樋口武男・同社会長兼CEOに〝負けたらあかんで東京に〟と挑発したい。富裕層向けはどんどん高値追求していいというのが記者の持論だ。

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販売事務所の模型

大阪府の最高坪単価に 大和ハウス「梅田」 東急不「芦屋」には及ばず(2018/9/15)

 

 

 

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