オリックスは10月26日、大京の普通株式を公開買付けにより取得することを決定したと発表した。大京も同日、公開買い付けに賛同すると発表した。
オリックスは現在、大京の株式を67.95%(一部子会社所有を含む)を所有し連結子会社としているが、大京の普通株式全てを取得することで完全子会社とする。
買い付け期間は2018 年10月29日(月曜日)から2018年12月10日(月曜日)まで。買付価格は1株2,970円で、買い付け予定額は約769億円。手続きを経て大京は上場廃止となる。
公開買い付けを実施する経緯・目的についてオリックスは、それぞれ意思決定プロセスが異なり、全社的な情報共有が十分でなく、経営資源の有効活用ができていない状況にあるとし、大京を完全子会社化することで、グループが行う大規模複合開発の一端を担うことにより、大規模な開発案件の増加が見込まれ、マンション管理業や不動産流通業などストックビジネスの拡大や海外事業の展開など総合力を早期に向上させることが期待できるとしている。
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大京からマンションのイロハを教わった記者としては、時代の流れとは言え寂しい。マンションなどの開発事業は大手デベロッパー数社による寡占化がどんどん進んでいる。寡占化市場にオリックスと大京はどう挑むのか。
今年5月亡くなられた大京創業者・横山修二氏が存命されていたらどう思うだろうか。