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2018/11/03(土) 15:16

ヒートショック予備軍 最多は千葉・宮崎 最少は長野 リンナイが都道府県ランキング

投稿者:  牧田司

 リンナイが11月1日、全国47都道府県の20~60代の男女計2,350名を対象にした「入浴」に関する同社初の「全国47都道府県別徹底調査」結果を公表した。調査で分かったことは次の通り。

 ①ヒートショック予備軍がもっとも多い県は千葉県・宮崎県、もっとも少ないのは長野県②ヒートショックの内容・対策法を知っている人はわずか2割未満③日本人の平均入浴時間は12.6分、日本一の長風呂県は千葉県④ヒートショック危険度の高い「41°C」以上の温度で入浴している人は半数以上、日本一の熱風呂県は愛媛県⑤深夜の1人風呂がもっとも多かったのは茨城県⑥母親より父親が子どもをお風呂に入れる「パパ風呂家庭」がもっとも多いのは青森県⑦風呂の掃除を担当するのは「父(夫)」がもっとも多い県は三重県⑧浴室暖房機の設置率は関西地方が一番高い—など。

 入浴科学者の東京都市大学人間科学部教授・早坂信哉氏は早坂教授は結果について、「ヒートショック危険度の高い県は意外にも暖かい と考えられる千葉県、宮崎県、沖縄県などでした。西日本でヒートショックの危険度が高いのは、暖かいからと油断をしているせいかもしれません。逆に危険度の低いのが長寿で有名な長野県、埼玉県、寒いと思われる北海道などでした。温かい地方だからと言っても冬は脱衣室の室温は下がりますので油断せず、備えをしてもらいたいものです。ヒートショックの認知度が高いにも関わらず、危険度が高い県もあり、認知と対策の実行に差があるのは意外な結果でした」とコメントしている。

 ニュースリリースには早坂教授による「ヒートショック危険度チェックシート」やコメント、ヒートショックから身を守る「入浴前準備呼吸」も紹介されている。

 「ヒートショック危険度チェックシート」は10項目あり、チェック数が5個以上ある人は「ヒートショック予備軍」だそうだ。シートは次の通り。

 ①メタボ、肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓・肺や気管が悪いなどと言われたことがある②自宅の浴室に暖房設備がない③自宅の脱衣室に暖房設備がない④一番風呂に入ることが多いほうだ⑤42度以上の熱い風呂が大好きだ⑥飲酒後に入浴することがある⑦浴槽に入る前のかけ湯をしない、または簡単にすませる⑧シャワーやかけ湯は肩や体の中心からかける⑨入浴前に水やお茶など水分をとらない⑩1人暮らしである、または家族に何も言わずにお風呂に入る

 「入浴前準備呼吸」は①脱衣室で下着になる②両手をへその上に置いて、お腹を膨らませながら鼻から3秒で息を吸う③口から5秒で息を吐く。②-③を5回繰り返す。④浴室にはいって下着を脱ぐ

 詳細は次の同社ホームページへ。

PDF
https://www.rinnai.co.jp/releases/2018/1101/images2/releases20181101.pdf
Web 
https://www.rinnai.co.jp/releases/2018/1101/index_2.html

◇       ◆     ◇

 興味深い結果だ。記者も予備軍は寒冷地のほうが圧倒的に多いのではと思っていたが、そうではないのが意外だった。

 予備軍の割合がもっとも多いワーストワンは千葉県(宮崎県も同じ値)なのに、隣接の埼玉県はベスト2位なのはどうしてか解せないが、こんなデータが公表されたら、千葉県のポテンシャルがまた下がるのではないかと心配だ。

 サイトで調べた。千葉県がランキング上位なのは、読売新聞、日経新聞の販売部数、15歳以上買い物時間、自動車盗認知件数、女性の家事労働時間、非正規労働者数など。逆に下位にあるのはホテル軒数、名勝数、睡眠時間、1世帯あたり負債額に占める住宅ローン比率(首都圏マンションの価格は一番低いのになぜか)などだ。

 長野県はどうか。長野県は死亡率が低い県でソープやギャンブルがないことは記者も知っているが、相対的貧困世帯率、生活保護受給世帯数も全国トップレベルで少なく、2017年衆議院比例代表:自由民主党得票率がもっとも低く(一番高いのは安倍総理の地元山口県)、インスタントラーメン消費量、労働時間、プロ野球選手出身地、殺人事件被害者数、待機児童数、殺人事件被害者数なども少ない。

 まだある。これは最近知ったのだが、長野県民のほとんどが歌えるという県歌「信濃の国」について。明治時代につくられたもので、「海こそなけれ 物さわに 万足らわぬ 事ぞなき」「山と聳えて 世に仰ぎ  川と流れて 名は尽きず」などと韻を踏んだ七五調で、気候風土が豊か、学問、武芸でも秀でた人を輩出しているという「県民意識」を高揚させる歌詞になっている。6番まである。みんなが歌えるというのが信じられない。

 そこで、生まれてから離れるまで18年間、一度も聞いたことがないわが故郷三重県歌を調べてみた。1番は「明けゆく朝の陽に映(は)えて むらさき匂う吉田山 展(ひ)らける街に 野に山に みんな明るく 呼び交わす ああ三重県は 躍進の 希望にもえる ふるさとよ」だ。3番まで同じ調子だ。

 伊勢出身の記者は「むらさき匂う吉田山」が理解できない。「吉田山」は聞いたことがあるような気がするが、津市の県庁が所在する高台一帯のことのようだ。しかし、このことを知っているのは地元の人だけだろう。「むらさき」はムラサキツユクサかムラサキシキブか。しかし、この花は匂わないし、におい立つような花ではない。ひょっとしたら醤油のことかもしれないが、醤油は伊勢醤油のほうが有名だ。「躍進の 希望にもえる ふるさとよ」などと言われると赤面するしかない。これはもう完全に長野県にかなわない。

 参考までに。記者もチェックシートに添って数えたら6~7つあった。糖尿だし脱衣場、浴室に暖房設備はないし、風呂は嫌いだから冬以外は浴槽に入らないし、浴槽に入ると寝入ってしまい、たたき起こされることもしばしば。だいいち毎日酒を飲む。飲む前に風呂に入るのは温泉旅館くらいだ>

 

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