新モデルハウス「たかさごの家」
埼玉県蕨市に本拠を構える高砂建設は11月23日、LCCM仕様の宿泊体験型新モデルハウス✕リアルサイズモデルハウス✕コミュニティショールームを川口市にオープンする。
新モデルハウスは、京浜東北線蕨駅から徒歩12分、川口市芝2丁目に位置する木造2階建て延べ床面積165.61㎡(50.1坪)。ZEHを超える新たなエコ基準「LCCM(Life Cycle Carbon Minus:ライフサイクルカーボンマイナス)」住宅に認定された「彩樹の家LCCM」と同仕様。同社の注文住宅を検討する顧客は体験宿泊が可能。
「彩樹の家LCCM」は、埼玉県産材・西川材を活用し、外断熱工法と二重通気システム「ソーラーサーキット」を採用することで自然の力を最大限に活用しながら、CO2排出量とエネルギー消費量を削減した自立型循環住宅として、国土交通省の平成30年度(第1回)サスティナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)に採択されている。
敷地内には、従来からある約30坪のリアルサイズモデルハウスのほか、地元に人気のレストラン「ピッツェリアオオサキⅡ」、地域居住者が利用できるコミュニティスペース、西川材を紹介するコーナー、リフォームなどの商談機能を併せ持つコミュニティショールームが新たに併設される。
「ピッツェリアオオサキⅡ」
ショールーム
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新たなモデルハウスは、西川材がふんだんに用いられており、外断熱・ソーラーサーキットだからこそ可能となる大きな吹き抜け空間やライブラリー、リーディングコーナーなどが設置されているほか、同社の女性スタッブによるデザインが採用されているのが特徴。約9畳大の主寝室と約2.8畳大のミセスコーナーの床はヘリンボーン仕上げ。坪単価は80万円くらいではないかと予想したが、その通りだった。
記者はヘリンボーンが大好きだが、どちらかと言えばパブリックスペースで利用されるほうが多いのではないか。今回は主寝室とミセスコーナーに採用されているのが面白い。材料はヨーロピアンオーク。
外断熱のよさは、経験しないと分からない。同社はもう25年も前から体験宿泊が可能な同社単独の川口、浦和、ふじみ野、練馬などの展示場を展開してきた。
同社社長室広報課リーダー・吉松史章氏は、「モデルハウスで体験宿泊を可能にしたのは当社が初ではないか。これまで約1,000組が泊っている。宿泊者の成約率は申し上げられないが、間違いなく高い」と話した。
主寝室
新モデルハウス
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同社が建設した分譲戸建ては、さいたま市が取り組む「次世代自動車・スマートエネルギー特区」に指定された「浦和美園E-フォレスト」で見学している。埼玉県産材の西川材(檜)を多用しているのが特徴だった。
吉松氏から「浦和美園E-フォレスト」の第2弾「T-Avenue」の概要を聞いた。浦和美園駅から徒歩5分の全45戸で、内訳は同社が8棟、ポラスグループの中央住宅が33棟、アキュラホームが4棟。来年2月から販売開始するという。5,000万円台が中心になるというから、申し込みが殺到すると記者は読んだ。
玄関正面の西川材のデザインウォール
外観