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2018/12/05(水) 11:29

高単価エリアだからこそ生きる「HITO-TUBO(ヒトツボ)」 伊藤忠都市開発「池袋」

投稿者:  牧田司

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「HITO-TUBO(ヒトツボ)」プライベートブティック

 伊藤忠都市開発の「HITO-TUBO(ヒトツボ)」が導入されたマンション「クレヴィア池袋West」を見学した。高単価の都心部だからこそその価値を分かりやすく伝える新提案だ。2018年度グッドデザイン賞を受賞したのもよくわかる。

 物件は、JR・東京メトロ・西武池袋線・東武東上線池袋駅から徒歩5分、豊島区西池袋2丁目に位置する15階建て全64戸。専有面積は27.75~55.14㎡、現在分譲中の住戸(7戸)の価格は3,580万〜6,570万円。坪単価は425万円。竣工予定は2019年3月上旬。設計・監理は三輪設計。施工は合田工務店。

 現地は、ホテルメトロポリタンに近接。用途地域は商業地域だが、二方角地で、敷地南側方面は目白の住宅街。

 建物は1フロア5~4戸構成で南西向き。内廊下方式を採用。多目的に利用できるWi-Fi・ミニキッチン付きのシェアラウンジを共用部に設置。主な基本性能・設備仕様は居室部分のリビング天井高2460ミリ、ディスポーザー、フィオレストーン天板、床タイルなど。

 「HITO-TUBO(ヒトツボ)」は、住戸内の約1坪(約1.8m×約1.8m)の限られた空間を、WIC+物入、プライベートブティック、アトリエ、ロフト、プライベートバーなど8タイプの中から選べるようにしたもの。55㎡は50ポイントが、27㎡は30ポイントがそれぞれ付与されており、その範囲内なら無料。有償でも40~50万円に収まるようにしている。

 同社は「住まいに関する調査を実施したところ、約9割の方が住まいでやりたいことがあるのに実現するためのスペースがないことに不満を感じていると判明。その不満を払拭する理想の住まいを提供すべく開発した」「消費者のお金をかける対象が〝モノ〟の所有ではなく、〝コト〟(体験)に変化している新たな消費者トレンドに着目」したとしている。

 購入者のうち9件が「HITO-TUBO(ヒトツボ)」を選択した。近く分譲する「クレヴィア池袋East」51戸(非分譲住戸6戸含む)にも採用する。

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プライベートブティック(左)とワーキングスペース

◇       ◆     ◇

 「HITO-TUBO(ヒトツボ)」の提案はなかなかいい。似たようなものは三菱地所レジデンスの「箱の間」、コスモスイニシアの「リトルテーマパーク、が楽しい家」でも見たが、坪単価425万円の価値を自ら実感でき、その価値を最大限引き出せるようにしているのがミソだ。

 コンパクトだけでなくファミリーマンションにもこれは採用できそうだし、外付けでも可能なはずだ。同社には継続して他物件にも採用してほしい。

 マンション販売担当者によると、多くの人は無償の範囲で収まる「WIC+物入」を選んだという…分からないわけではないが、利回り5%の賃貸とすれば、年間20万円だ。もっと有効活用したほうがいいと思うがどうだろう。

 モデルルームの出来もよかった。55㎡の南西角住戸プランで、デザインは三井デザインテックが担当。14戸すべて完売したという。

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モデルルーム

三菱地所 〝CSRからCSVへ〟新たな価値創造目指す「3×3 Lab Future」(2016/3/29)

 

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