三井不動産レジデンシャルの「パークホームズ荻窪 ザ レジデンス」を見学した。JR荻窪駅から徒歩7分の第一種低層住居専用地域に位置する全30戸で、分譲開始は今秋。最終期3戸を含め残りは5戸。好調な売れ行きを見せている。
物件は、JR・東京メトロ丸の内線荻窪駅から徒歩7分、杉並区荻窪4丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率50%、容積率100%)に位置する地下1階地上3階建て全30戸。専有面積は近く分譲する最終期(3戸)の専有面積は62.85~77.26㎡、価格は8,290万円台~10,800万円台。坪単価は440万円。建物は2018年7月に竣工済。施工は京王建設。
現地は、地区計画により敷地面積の最低限度が150mと定められている閑静な戸建て住宅街の一角。敷地東側は道路を挟んで荻窪つどい公園に隣接。
建物は建築基準法第52条3項により地階を含め4階建て。主な基本性能・設備仕様は、リビング天井高2450ミリ、食洗機、ディスポーザー、グローエ水栓、御影石キッチン・洗面天板、バックカウンター・吊戸棚、ミストサウナ、Low-Eガラスなど。
販売担当の同社都市開発三部事業室 現地販売センター所長・日髙裕喜氏は、「中央線沿線で、駅からのこの近さの第一種低層住居専用地域に位置するマンションは過去10年に1物件しか供給事例がない。このマンションも立地に対する評価が高い。1低層の〝パークホームズ〟の供給は記憶にないくらい珍しい」と語った。
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日髙氏も「記憶にない」と語ったが、記者も久々に1低層の〝パークホームズ〟を見学した。若い業界関係者の方は1低層(昔は一種住専)の〝パークホームズ〟はご存じないかもしれないが、同社は昭和50年代から60年代にかけてたくさん供給した。これがヒットした。供給物件の半数くらいは住居系立地だった。3階建てでもエレベータを設置した。ライトコートを最初に採用したのもパークホームズではなかったか。
1低層と言えば、大阪市には1低層がないことを初めて知った。東京23区で1低層がないのは千代田区、中央区、台東区、墨田区、荒川区、江東区くらいではないか。
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坪440万円で、全30戸のうち1億円以上が11戸。現地周辺の住環境からして売れるのも納得できるのだが、残り5戸というのがすごい。これが三井のブランド力か。
来春には旭化成ホームズが太田黒公園に隣接した「アトラス荻窪太田黒公園」(41戸)を分譲するが、いったいいくらになるのか。