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2019/01/28(月) 11:29

〝72㎡より64㎡のほうが有効面積は広い〟ワイドスパンで差別化 モリモト「高津」

投稿者:  牧田司

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「アールブラン高津レジデンス」完成予想図

 モリモトの「アールブラン高津レジデンス」を見学した。もともと同駅圏での供給が多い同社の10件目の物件で、高さ規制が20mのエリアであることから近隣物件はほとんどが地階を設け7階建ての直床なのに対し、6階建ての二重床・ワイドスパンプランにすることで差別化を図っている。第1期は半分くらい供給する模様だ。

 物件は、東急田園都市線・大井町線高津駅から徒歩11分、川崎市高津区北見方1丁目に位置する6階建て全88戸。専有面積は54.64~77.70㎡、予定価格は3,900万円台~6,500万円台(最多価格帯4,200万円台)、坪単価は270万円弱。完成予定は2020年1月下旬。設計・監理はIAO竹田設計。デザイン監修はSKM設計計画事務所。施工は新日本建設。分譲開始は2月中旬の予定。

 現地は、敷地の西側一部が府中街道に面しているが、騒音を遮断する反射ガラスを採用。全体の5~6割を占める南側は4m道路に面し、その先は低層の住宅街。

 建物はL字型で、住戸プランはワイドスパンが特徴。専有面積50~60㎡台には6m前後のスパンの住戸は26戸あるが、その他の60~70㎡台は最低でも6.4m確保し、中心は7m台、最大は11.5㎡としている。

 階高は約3mでリビング天井高は2400~2450mmだが、二重床・二重天井、玄関・廊下・洗面所は磁器質タイル、食洗器、一部壁面は木調パネル張り仕上げ。

 販売担当の定方鋼太氏は、「他物件との競合もあるが、南側が住宅街で、ワイドスパン、二重床・二重天井のプランに対する評価が高い。第1期は半分くらい行けそう」と自信を見せていた。

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西側外観

◇       ◆     ◇

 数年前の同社の物件だったらキッチン天板は御影石を採用していたはずだが、今回は人造大理石だ。建築費上昇がこの物件にも反映されている。

 だが、しかし、いつものことだがプランがいい。どれほどいいか。パンフレット資料にある「アウトフレーム工法×ワイドスパン設計によるプラン」を紹介する。次のようにある。

 「間口を広げ、正方形に近い間取りにすることで廊下部分を短く無駄を排除し、居室の有効面積を広げます。一般的な70㎡台の間取りと比較して、本物件の64㎡の住戸は有効生活面積がより広くなります」

 そして、一般的な間口が6.2mの72㎡と、同社の間口が7.2mの64㎡の間取り図が例示されており、前者の生活有効面積が35.2畳大であるのに対し、後者は36.2畳大としている。

 つまり、専有面積が約4.8畳小さいにもかかわらず、生活有効面積は逆に約1畳広いとしている。当たらずとも遠からずだと思う。最近はみんな右に倣え。70㎡台でもスパンは6mくらいが幅を利かせている。いかがなものか。

 モデルルームは72㎡。8.5mスパンに圧倒されるはずだ。デザイン監修はカン・デザインオフィスの鈴木ふじゑ氏。これまたいつもそうだが、ベージュを基調にしたカラーリングがいい。玄関・廊下などのタイルはまだ発売されていないもので、限りなく自然石に近いものを採用しているという。

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モデルルーム

 

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