「ファインコート茗荷谷」
三井不動産レジデンシャルの都市型戸建て「ファインコート茗荷谷」を見学した。20年超の歴史を持つ「ファインコート」の中で山手線の内側は初めて。同社は早期完売を狙っている。
物件は、東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩11分・都営地下鉄三田線千石駅 から徒歩10分、文京区千石2丁目の第一種低層住居専用地域(建ペイ率60%・容積率150%)に位置する全7戸。土地面積は95.02㎡(他に私道負担1.18㎡)~115.57㎡(他に私道負担0.83㎡)、建物面積94.59~125.31㎡、予定価格は1億1,500万円~1億5,800万円。入居予定は2019年4月下旬。構造・階数は木造2×4工法2階建て。施工は東急建設。
現地は標高21mの第一種低層住居専用地域。茗荷谷駅からだとアップダウンの激しい高台だが、千石駅からだとほぼフラット。
建物は、小石川植物園・六義園などの日本庭園との繋がりを意識した「和」テイストのデザインで、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)レベルの断熱性能を有し、リビング天井高は約2700~3000ミリ、フィオレストーンキッチン天板、食洗機、アルミ樹脂サッシ、Low-Eガラス、エネファーム、タオルウォーマー、リビング・キッチン床暖房、洗面室暖房機付きなどが特徴。
同社地域開発事業部営業室主管・坪井清治氏は、「文京区にわずか10%しかない第一種低層住居専用地域。茗荷谷駅からだと坂がありますが、千石駅からだとほぼフラット。(モデルハウスの)玄関に皆さん驚かれる。最高価格住戸にも希望が入っている」と販売に自信を見せていた。販売開始は2月下旬。
すぐそばに「明治天皇行幸記念碑」
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山手線内初のファインコートという触れ込みだったのでものすごく興味があった。茗荷谷駅から向かった。途中には野村不動産「プラウド小石川」、住友不動産「インペリアルガーデン」がある。価格は間違いなく1億円以上だ。しかし、後で知ったのだが標高21mの坂は相当きつい。下って上って。誰が買うのかと悪態も口に出た。
ところが、現地に着いてびっくり。すぐそばに「明治天皇行幸記念碑」があるではないか。そしてモデルハウスを見て〝誰が買うのか〟の疑問はどこかに消し飛んだ。巧みな〝魅せ方〟に圧倒された。
玄関を入ってすぐ天井高約3mある大きなリビング空間が広がる。リビングドアは両開きの引き戸で、開け広げると幅は約1.6m。このような圧倒的な空間を提案した都市型戸建ては他にないはずだ。タオルウォーマーが浴室に付いているのもいい。座って化粧できる洗面スペースを提案しているのも人気とか。
20年以上も「ファインコート」を分譲してきた同社だからこそできる企画だと再確認した。来場者が驚くのも当然だ。
逆に言えば、三井ですらここまでやる。ランド力で劣る同業が三井を越えないと絶対に勝てない。
山手線内初の物件では、この「茗荷谷」と2月中旬に分譲する「ファインコート新大塚」5戸がある。「新大塚」は敷地が20坪の3階建てだが、こちらも手応えは十分という。
エントランス&ホール
リビング
タオルウォーマー(左)と洗面室