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2019/03/25(月) 17:47

ランドスケープに高評価 市環境設計制度適用 住友不「横濱サウスザ・ガーデン」竣工

投稿者:  牧田司

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「シティテラス横濱サウスザ・ガーデン」

 住友不動産は3月25日、横浜環境設計制度の認定を受けた大規模マンション「シティテラス横濱サウスザ・ガーデン」竣工したのに伴う記者内覧会を行った。優れたランドスケープデザインが評価され、全294戸のうち約7割が分譲済みだ。

 物件は、京浜急行電鉄本線「戸部」駅から徒歩5分、JR京浜東北線桜木町駅から徒歩16分、横浜市西区伊勢町4丁目の第二種中高層住居専用地域・近隣商業地域(建ぺい率150%、容積率300%)に位置する敷地面積約14.185㎡の10階建て全294戸。専有面積は64. 17~79.72㎡、坪単価は隣接地が公園で眺望など条件のいい南向きが坪単価約300万円、その他の東向き・西向きなどが280~300万円。設計・施工は長谷工コーポレーション。入居開始は2019年4月(予定)。

 現地は神奈川県の公務員宿舎跡地。駅に近い北側の敷地入り口から南側の公園に隣接取るところまで約3層分の傾斜地に位置。

 「市街地環境設計制度」の認定を受け、空地率を約7割確保し、敷地内に豊富な緑(約2,800㎡、樹木1,700本)を配したことから高さ(11m⇒31m)と容積の緩和を受けているのが大きな特徴。また、「子育て応援マンション認定」を取得し、敷地内に認可保育園(約60名規模)を設置。コミュニティ形成を促進する「菜園テラス」も導入している。

 建物は、中庭が眺望できるA棟、中層階以上はみなとみらいが眺望できるE棟、西側の公開空地・緑地帯・富士山が眺められる西向き、南側が公園と住宅街が眺望できるD棟(ほぼ完売)の5棟構成。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2,430~2,530ミリ、ミストサウナ、スロップシンクなど。

 2017年9月の第一期販売開始以降、第四期まで問い合せ総数は3,000件、来場は1,500組に上っており、全体の7割強が契約済み。

 販売責任者の同社小粥綾一氏は、「当初計画では従前の建物と同様の5階建てを計画していたが、質の高いものにしようと市と協議を重ね横浜環境設計制度を取得した結果、駅近よりもむしろランドスケープデザインに対するお客さんの評価が高く、販売も順調に進んでいる」と語った。

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公園に隣接した南向きD棟

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広い公開空地に面したB、C棟

◇       ◆     ◇

 見学前は、「戸部」は横浜駅には近いがこれまで記憶に残るようなマンションはなかったので、〝坪250万円なら早期に完売するだろうが、そんなに安くは出来ないはずで、しかし、坪300万円はないはず〟と予想した。

 ほぼ予想は当たったのだが、豊富な緑、公開空地、隣接の公園などを見て回るうちに南側住戸の坪300万円はむしろ安いのではと考えた。

 ところが、約70㎡のモデルルームを見て、食洗機が付いていないのに驚いた。食洗機は子育てファミリーには必須アイテムだと記者は考えているので小粥氏に聞いたら、「オプションで希望された方は約5割」と話した。これはかなり高いはずで、同社とあろうものが食洗機を付けないのは納得できない。なのですぐ下方修正した。高いところで坪300万円というのはいい線だろう。

 〝後で付けられる〟という人がいるかもしれないが、3~4人家族なら食器洗いに1日30分かかる(小生は不器用だからその倍はかかった)。時給は1,000くらいではないか。

 菜園の寸法は約1.7m×2.1mで、広報担当者の歩測による「これが1ヤードだから1.3m×1.5m」よりはるかに大きかった。ゴルフの腕前を聞いておくべきだったか。記者は1.6m×2.0mと読んだ。この前見学した大和ハウス「湘南辻堂」のそれは150×80cmくらいだった。

 これは自治体関係者へ。この物件のように空地率を高め緑地帯を増やしたマンションの高さ規制、容積率の緩和を行うべきだ。横浜環境設計制度の認定を受けるマンションはここ数年数物件に留まっている。ハードルを低くすれば街ははるかによくなるはずだ。必見のマンションだと思う。

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D棟と菜園テラス

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菜園テラス

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中庭

 

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