東急不動産は4月1日、入社式を行い、大隈郁仁社長が次のように講話(要旨)した。
当社はライフスタイル創造、提案型の企業集団。新入社員にはクリエイティビティを高めると同時に「コミュニケーション力、プレゼンテーション力、ネゴシエーション力」の3つの力を磨いてほしい。事業提案などで資金力のある同業他社と対峙する場合、この3つの力を生かして関係者との厚い人間関係を構築し、提案の中身を磨き、勝ち抜くことが会社のさらなる成長につながる。
我々は8月に渋谷に本社を移す。渋谷の街の魅力は『多様性の許容』だ。国籍、年齢など多様な人が様々な目的を持って、街に魅力を感じて集まっているのが渋谷の強みだ。ただ我々は渋谷に大きな土地を持っているわけではなく、地権者の皆さんと協力をして再開発をしていく必要がある。皆さんは『多様性の東急』の新入社員。この渋谷に拠点を持つ東急グループの強みも多様性。先ほどの3つの力と人間力をしっかり磨き、社内外の人とのコミュニケーションを深めながら様々な仕事に取り組んでほしい。
新入社員の中には希望していなかった仕事を任される人もいると思う。でも自分が本当にやりたいところに配属されなくても、目の前の仕事を一生懸命やれば必ず評価され、行きたい部署の人にもその活躍は必ず届く。そして先輩の仕事を奪うつもりで仕事をしてほしい。組織全体で見れば、下の社員がより多くの仕事をすれば、上司や先輩はもっと大きな仕事ができるようになり、会社全体でも大きな仕事に取り組めるようになる。
今日から皆さんは東急不動産の社員。今は横一線で個々人の評価はこれからの仕事の中身で決まる。休日も含めコンプライアンス意識をしっかりと持ちつつ、高いパフォーマンスを上げられるようにしてほしい。決して焦ることはない。