新日本建設の売れ行き好調マンション「エクセレントシティ本八幡駅前サザンライズ」と「エクセレントシティ幕張本郷1丁目」を見学した。坪単価は前者が300万円強、後者が200万円であることからターゲット・設備仕様は異なるが、オートロック顔認証システム、食洗機、ミストサウナ、オート開閉タンクレストイレは共に標準装備されている。
まず「本八幡」。物件は、JR総武線本八幡駅から徒歩2分、市川市南八幡4丁目に位置する19階建て全90戸。専有面積は38.21~71.11㎡、価格は3,458万円~7,498万円、坪単価は300万円強。竣工予定は 2020年1月下旬。設計・監理・施工は新日本建設。
現地は、駅すぐの商業地立地。住戸は1フロア5戸で、専有面積は約38㎡、45㎡、58㎡、65㎡、71㎡の5タイプ。
主な基本性能・設備仕様は、内廊下方式、オートロック顔認証システム、一括浄水システム「エクセレントウォーター」、二重床・二重天井、リビング天井高2450ミリ、ディスポーザー、食洗機、ミストサウナ、オート開閉タンクレストイレなど。
2月から販売を開始しており、これまでに約半分が成約済み。
販売を担当するマンション販売部マンション販売第二部理事部長・田中正宣氏は、「認知度は低いですが、顔認証とエクセレントウォーターなどはどこにも負けない。千葉県で高値追求? 瞬間的に当社物件がそうなったこともあるが…坪300万円超えとなると、お客さんは多くない。当社はこの3年間くらい完成在庫はほとんどない」と話した。
「幕張本郷」は、総武線・京成線幕張本郷駅から徒歩6分、千葉市花見川区幕張本郷1丁目に位置する7階建て全67戸。最終期(8戸)の専有面積は54.06~70.00㎡、価格は2,998万~4,528万円(最多価格帯3,800万円台)、坪単価は200万円。竣工予定は2019年9月上旬。設計・監理・施工は新日本建設。
現地は、三方角地。敷地南側が京葉道路に面してはいるものの、防音壁の効果かそれほど音は感じない。東、西、北側は低層の住宅街。
主な基本性能・設備仕様は、オートロック顔認証システム、食洗機、ミストサウナ、オート開閉タンクレストイレ、引き戸の多用など。
昨年12月から販売を開始しており、残りは4戸。今週末に完売となる見込みとか。
販売担当のマンション販売部マンション販売第五部部長・平原真也氏は、「当地では10棟目。戸数にすると600戸近く。残りの4戸も今週末に成約する見込み」と語った。
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同社の自社マンションを見学するのは久々だった。コンタクトが取れないので、昨年6月、取締役副社長執行役員に就任した宮島青史氏にお願いして見学が実現した。
宮島氏は昭和58年4月、野村不動産に入社。平成21年4月、取締役兼常務執行役員、同24年4月、代表取締役兼専務執行役員、同24年5月、野村不動産ホールディングス執行役員、同25年4月、野村不動産アーバンネット代表取締役社長、同28年4月、取締役会長を歴任。
宮島氏は今後どのような動きをされるのか。時々、マンションの見学をお願いしよう。
今回、2物件を見学して驚いたのは顔認証とミストサウナ、食洗機などを標準装備していることだった。顔認証は採用しているところもあるが、大手デベロッパーは現段階で採用していないはずだ。食洗機、ミストサウナもいい。
双方とも専有面積圧縮型・コンパクトが多いが、これも地域の需要層をしっかり把握しているからだろう。
もう一つ、なるほどと思ったことがある。首都圏ではもっともグロス志向が強い千葉県を地盤に、仕入れ-設計-施工-販売-管理の一貫体制を構築し、200棟9,100戸の数字からも分かるように1棟当たりにすると約46戸だ。販売リスクを抑えるためにはこれくらいの戸数が適しているのだろう。
「エクセレントシティ本八幡駅前サザンライズ」モデルルーム