「渋谷スクランブルスクエア」完成予想図
東京急行電鉄と東急不動産は4月10日、渋谷エリアの再開発プロジェクトの目玉である「渋谷スクランブルスクエア 第Ⅰ期(東棟)」、「渋谷フクラス」内の「東急プラザ渋谷」、「渋谷駅桜丘口地区再開発」に関する最新情報を公表した。
「渋谷スクランブルスクエア」は、東京急行電鉄、東日本旅客鉄道、東京地下鉄が事業主で、デザインアーキテクトは日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所。運営会社は渋谷スクランブルスクエア(東京急行電鉄、東日本旅客鉄道、東京地下鉄の3社共同出資)。設計は渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計、東急設計コンサルタント、JR東日本建築設計、メトロ開発)。開業は第I期(東棟)が2019年11月、第II期(中央棟・西棟)が2027年度。
「第I期」は渋谷エリアでは最高峰となる高さ約230mの地下7階、地上47階建て延べ床面積は約181,000㎡。14階・45階~屋上の展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」、17階~45階のオフィス、15階の産業交流施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」、地下2階~14階の商業施設などから構成される。2019年11月に開業する。
「SHIBUYA SKY」は、世界的な注目を集めるクリエイティブ集団・ライゾマティクスを起用。日本最大級の屋上展望空間(約2,500㎡)など既存の展望施設の概念を超える新しい体験を提供する。
渋谷最大級の広さを誇るオフィスの総賃貸面積は約73,000㎡で、全27フロアのリーシングが完了している。
「SHIBUYA QWS」は、多様な人が交差・交流し、社会価値につながる種をうみだす会員制の施設。2019年7月から会員募集を開始する。
施設の開業に伴い、エレベーターやエスカレーターにより地下やデッキから地上に人々を誘導する歩行者動線「アーバン・コア」を整備する。
「渋谷フクラス」は18階建て延べ床面積約58,970㎡。「東急プラザ渋谷」は2~8階、17、18階部分。コンセプトは〝本物・本質的・普遍的なものの良さ〟を大切にする意味を込めた「MELLOW LIFE(メロウ ライフ)」で、商環境デザイナーにGLAMOROUS(グラマラス)の森田恭通氏を起用。2019年12月に開業する。
2023年度竣工予定の「渋谷駅桜丘口地区」は59棟の解体工事が始まった。敷地面積約16,970㎡、延床面積約254,830㎡で、2023年度に竣工する予定。
両社は渋谷エリアで8つの再開発プロジェクトに関わっており、コンセプトに「エンタテイメントシティSHIBUYA」を掲げ、世界を牽引する新しいビジネスやカルチャーを発信するステージの実現を目指している。