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2019/05/24(金) 11:57

「宿泊事業」倍増、シニア向けも6案件 コスモスイニシア 中期経営計画

投稿者:  牧田司

コスモスイニシアは522日、20193月期決算&中期経営計画2021説明会を行った。高木嘉幸社長は前・中期経営計画が目標通り達成できたことから、次期計画では「Next GOOD」のミッションを掲げ、2012年度売上高1,350億円(2018年度1,046億円)、営業利益81億円(同54億円)、自己資本比率30%(同23%)を目指すとし、すべての経営活動におけるCSVの実践~SDGsESGを意識した経営を行うと話した。

軌道に乗ったアパートメントホテル事業を「ソリューション事業」から区分し、新たに「宿泊事業」セグメントを設け、売上高220億円(2018年度101億円)、営業利益28億円(同19億円)に拡大する。

前期計画のふりかえりでは、5期連続の増収・営業増益を達成し、売上高・営業利益は3か年累計計画を上回り売上高1.2倍、営業利益1.5倍に拡大(対2015年度)、配当も7円(2015年度)から11円(2018年度予定)へ増配を継続していることなどを説明。

アクティブシニア向け分譲マンションは6号プロジェクトまで内定していると話した。

働き方改革「WSIWork Style Innovation)」では、2015年3月期と比較して2019年3月期は残業時間42%減、休日出勤日数99%減、有休休暇取得44%増となり、営業利益は208%増となった。

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2018年3月末までに稼働した8カ所のアパートメントホテルの平均稼働率は82.2%、平均客室単価は2.5万円、平均滞在日数は2.9日間で、宿泊者の国別内訳は日本8%、台湾26%、中国12%、香港10%、韓国7%、その他アジア15%などで、ほぼ想定通りのようだ。

記者も京都のホテルで体験宿泊したが、利用者には好評のようだ。他も同じようなホテルに参入しつつあるようだが、創業者利得を享受できるのではないか。

記者が注目しているのは「工事事業」だ。売上高150億円(2018年度117億円)、営業利益5億円(同4億円)、構成比率11%(同)としているが、この事業を担うコスモスモアは「HARUMI FLAG」のマンションギャラリーの施工を受注したように、デザイン・設計・企画力は高い。

ただ、セグメント名称の「工事事業」はいかがなものか。設計、デザイン部門であることを分かりやすくしたほうがいいのではないか。展開次第では長期的に売上高300億円(三井デザインテックは2017年度334億円)くらいに伸ばせるのではないか。

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全体として決算説明・中計説明会はとても分かりやすいものだったが、一つ希望を言えば、主力のレジデンシャル部門は競争が激しく、今後も伸長は難しいのは分かるのだが、商品企画、例えば〝魅せる玄関〟や、戸建てのリビング天井高5m、リビング-バルコニーのフラット化などについて高木社長には触れてほしかった。

〝山菜の女王〟腰油と一緒だ。同社の事業規模は大手デベロッパーと比べれば小さいが、商品企画は突出しており業界をリードしている。

同業の記者やアナリストの方もお金、数字では計れない価値を見出すことに力を注いではどうか。小生などは大手・中小まったく関係ない。優れた商品企画・デザインに出会えることに無上の喜びを感じる。

商品企画の勝利 即完の可能性も コスモスイニシア戸建て「グランフォーラム青葉台」(2019/2/15

 

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