RBA OFFICIAL
 
2019/06/03(月) 11:03

「働き甲斐のある業界に」 プレハブ建築協会・芳井敬一会長

投稿者:  牧田司

IMG_7583.jpg
芳井氏(如水会館で)

 プレハブ建築協会は5月31日、通常総会後の記者会見を行い、芳井敬一会長(大和ハウス工業社長)は3つの重要課題として、災害に備える準備を行うこと、10月に予定されている消費増税後の反動減の有無を注視すること、住宅ストック向上に向け先導的な役割を果たすことを上げた。

 また、「先日、事務局から報告を受けたデータを見て、会員会社の退職者の退職理由が〝自分の成長が感じられない〟というのが多いのに衝撃を受けた。働き甲斐が感じられるような業界にするための方策を検討していく」と語った。

 平成30年度のプレハブ住宅の着工戸数が減少していることについては、「賃貸との併用などはカウントされていないものも少なくない。精査しないと分からない部分もある」と、業界全体として工業化住宅をさらに進めていくと話した。

 平成30年度の住宅着工戸数は前年度比0.7%増の952,936戸だったが、建て方別でプレハブは同3.9%減の130,916戸で2年連続の減少、ツーバイフォーは同2.5%減の116,690戸で2年連続の減少となった。

◇       ◆     ◇

 芳井会長が働き方改革に言及したのに注目したい。芳井氏は5月16日行われた大和ハウス工業の経営方針説明会でも「第6次中期経営計画」の最終年度2021年度までに「従業員の働きがい実感度」を現状の65%から80%へ、「取引先総合満足度」を現状の70%から90%へそれぞれ引き上げると語った。

◇       ◆     ◇

 プレハブの着工戸数の減少はよくわからない(記者は木造ファンだが)。しかし、木造だって丸太のまま輸入されるケースは激減し、現場で大工さんが材木を切り、かんなを削る時代はとっくの昔になくなっている。〝プレカット〟が主流だ。分譲マンションもほとんどがprefabricatedだし、ケミカル製品だらけだ。

 その一方で、洋服は「既製品」から「レディ―メード」「プレタポルテ」に、「中古住宅」は「既存住宅」「安心R住宅」に変わった。小生はもう40年も昔から「プレハブ」という呼称は改めたほうがいいとずっと思っている。

 

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン