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2019/08/02(金) 16:41

「日の出」の新しい顔「Hi-NODE(ハイ-ノード)」開業 野村不グループ×東京都

投稿者:  牧田司

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「Hi-NODE(ハイ-ノード)」

 野村不動産とグループのNREG東芝不動産は8月2日、国家戦略特別区域の特定事業「(仮称)芝浦一丁目計画」の関連事業として東京都港湾局と連携して進めてきた「日の出ふ頭小型船ターミナル等整備計画」の「Hi-NODE(ハイ-ノード)」の開業式典を行った。「Hi-NODE(ハイ-ノード)」は3日開業する。

 式典に出席した宮嶋誠一・野村不動産社長は「JR東日本さんと共同して進めている『芝浦一丁目計画』や浜松町・竹芝の再開発事業とも連携して水辺空間の賑わいを創出し、地域全体の活性化につなげていきます」と語り、出来栄えに満足していた。

 小池百合子・東京都知事は「『水の都・江戸』を再生させるカギとなる『日の出』の新しい顔となる事業に敬意を表します。いま外国人観光客が最初に目指すのは箱根のようですが、『日の出』を『Hi-NODE(ハイ-ノード)』と読ませるのがとてもいい。都も積極的にPRしていきます」と祝意を述べた。

 施設は、野村不動産グループは、今後、日の出ふ頭小型船ターミナルなどの施設を運営するとともに、水辺の賑わいと各エリアとの回遊性を創出し、舟運と地域の活性化を図っていく。

 同計画は、土地所有者の東京都港湾局と野村不動産グループが協定を結び、事業を進めてきたもの。これまで閉鎖されていた日の出ふ頭と竹芝ふ頭をつなぐ連絡橋の耐震補強を行い、付近の信号・横断歩道を移設することにより開発が進む芝浦-日の出-竹芝の相互のアクセスを改善し、回遊性を向上させる事業も含まれている。

 施設は、JR山手線・京浜東北線浜松町駅から徒歩9分、新交通ゆりかもめ日の出駅から徒歩4分、港区海岸二丁目に位置する延床面積約887㎡。事業主はNREG東芝不動産。設計は野村不動産。敷地所有者は東京都港湾局。

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左から港区副区長・田中秀司氏、小池氏、宮嶋氏

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小池氏(左)と宮嶋氏

◇       ◆     ◇

 式典後、メディア向けの内覧会が行われた。〝緑のフェイクをやめよ〟と主張している記者だが、さすが野村不動産だ。店舗内には水盤付きの本物の蔦を使用するなど随所に緑が配されていた。大きな広場にはヤシなど南国風の植栽が施され、BGMには山や川で採取した3Dサウンドが流れるように工夫されていた。

 驚いたのは芝だった。全面に天然芝が敷かれていると思ったが、そうではなく人工芝だった。しかし、安全性に課題もあるケミカル製品ではなく、原料にはわが国初で、イタリアの名門サッカーチーム・ユヴェントスが練習場に採用しているのと同様のヤシを使用したものだという。

 触ってみたが、たしかに東京ドームのそれとはまったく異なっていた。ほんものの芝と間違えるほどだった。雑草ほどうするかは課題だ。

 東京ウォータータクシーの海上タクシーも披露された。31カ所の乗降場の利用が可能で、8人乗りと6人乗りがあり1区間500円。酒も飲めるし、デッキではタバコも吸える。羽田空港(天空橋)-天王洲アイル-日の出-勝どき-築地-日本橋-浅草-押上などと繋がる。沢山の人が通勤・通学に利用する日がくるかもしれない。

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広場

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海上タクシー

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整備された連絡橋(正面はインターコンチホテル)

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店舗内の緑

 

 

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