三菱地所は8月28日、恒例の三菱地所グループ「記者懇親会」を、今年竣工した東京會舘・三菱地所・東京商工会議所による3者共同プロジェクト「丸の内二重橋ビルディング」内の「東京會舘」で行った。
今期決算も増収増益が予定され、主要事業のほかCLTを採用したみやこ下地島空港ターミナルの竣工、ベンチャー出資、ロボット活用、ラグビー協賛などホットな話題も多く、笑いが止まらないのだろう。配布された資料には吉田淳一社長、杉山博孝会長をはじめ28名の各社社長・役員の顔写真はほとんど笑顔で、広報担当の9名の集合写真もみんな笑っている。
些細なことだが、これは大事なことだ。「記者懇親会」用の配布資料にも笑顔を届ける姿勢は見習いたい。
小生の出席・取材の目的は、ただでワインを戴くこともあるが、同社が住宅・不動産業界で唯一ラグビーワールドカップ2019の「オフィシャルスポンサー」になっているので、果たして強豪チームは同社のどこの「ロイヤルパークホテル」に泊まるのかを探るただ一点にあった。
それというのも、三井不動産が世界最強の二―ジーランド・オールブラックスの宿泊施設として「三井ガーデンホテル柏の葉」を提供するからだ。三菱地所だって威信にかけて強豪チームを誘致すると読んだ。
そこで、吉田社長、杉山会長、ラグビーに関する広報活動などを取り仕切っているY氏に質問をぶつけた。「三井さんの『柏の葉』にニュージーランドチームが泊まるなら、『ロイヤルパーク』だってどこかが泊まるのでしょう」と。以下、3氏の返答。
吉田社長 関心持っていない。(ホテルを誘致する)そこがメインじゃない
杉山会長 知らない。うちはオールブラックスを応援しているんじゃなかったか
Y氏 ヒント? 決まっていません、決まっていないというのがヒント(チケット代20万円を払って娘さんと決勝戦を観に行くのだそうだ)
◇ ◆ ◇
3氏ともに見事にはぐらかされた。しかし、全20カ国・チームの宿泊先を同社が把握していないはずはない。トップシークレットなのだろう。
仕方がないので、勝手に予想を立てた。しかし、マンションの坪単価予想というわけにはいかない。何を基準にホテルを選ぶかが全く分からないからだ。豪華さだけでなく、セキュリティや食事は大事だろうし、練習場に近いこと、競技場へのアクセス、一般客を遮断できること…を考えると、以下の予想は全て外れかもしれない。が、しかし、どこかの強豪チームが「ロイヤルパーク」か同社の関連ホテルに宿泊するような気がする。それは次の通りだ。東京會舘はないと見た。
◎ロイヤルパークホテル(水天宮)
〇横浜ロイヤルパークホテル
▲パレスホテル東京(パレスビル)
△仙台ロイヤルパークホテル
◎水天宮の「ロイヤルパーク」は記者がもっとも好きなホテルの一つで、5層吹き抜けの空間が素晴らしい。空港にも高速にも近い。確か四方道路なのでセキュリティ面でも問題ない。
〇「横浜」は決勝戦が横浜国際総合競技場で行われるので、アクセスがいい。これ以上のホテルはない。問題は複合ビルなのでセキュリティがどうかという点と、身をかがめるのが習性になっているはずの選手にとって高層ホテルは平衡感覚をなくさないかという点だ。
▲「パレスホテル」は、外国人に人気上位のホテルなのも納得できる。素晴らしいホテルに生まれ変わった。記者は建て替え前しか泊ったことがないが、ナシゴレンがとても美味しかったのを思い出す。
△「仙台」は泊ったことはないが、2度ほどワインを飲んだ。いいホテルなのは間違いない。ゆったりした敷地の環境は水天宮、横浜以上かもしれない。日本で開催されたサッカーワールドカップでイタリアチームが借り切って宿泊したという実績もある。セキュリティが極めてよかったらしい。難点は東京、横浜に遠いことだ。
全20チームの宿泊ホテルをどこか書かないか。