※pdfはこちら 港区 課税標準額段階別納税義務者 推移 Sheet1.pdf
東京都港区の住民税課税標準額が1億円以上の納税者は1,113人-これまで明らかにされていなかった港区の住民税課税標準額が1億円以上の富裕層の人数が区の資料で分かった。
資料によると、基礎控除、社会保険控除額などを差し引いた住民税課税の基礎額となる課税標準額が1億円以上の納税者は令和元年5月末現在、全納税者の0.8%に当たる1,113人であり、この層が納める所得割額は全体の27.3%当たる約211億円にのぼっている。
課税標準額が1,000万円の納税者は全体の16.2%に当たる23,453人で、前年度より1,350人(前年度比2.5%増)増加した。この層が納める所得割額は537億円(前年度は471億円)で、全体の69.5%(前年度は67.1%)に達している。
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課税標準額1億円の人が約1,100人というのはどのような意味を持つか。他区の資料がないので比べようもないのだが、国税庁が毎年発表している統計年報によると、2017年度の総所得が1億円以上の納税者は全国で23,250人、うち東京都は8,891人となっており、この数字から類推して、全国の所得が1億円以上のお金持ちの約5%が港区に住んでおり、都のお金持ちの8人に1人は港区民といえそうだ。
港区内のマンションの坪単価は1,000万円くらいに上昇し、10坪のワンルームでも億ションとなるが、このようにお金持ちが港区に集中する傾向が強まっていることを考えると、まだまだ億ション供給を吸収する力は港区にはあるとみた。
※課税標準額 所得金額から基礎控除、社会保険料控除、生命保険料控除、配偶者控除、扶養控除などの所得控除を除いた住民税課税の基礎となる額
※所得割額 所得金額-所得控除額)×税率-税額控除額