プレパブ建築協会は1月15日、令和2年新年賀詞交歓会を行った。約480名が参加した。
冒頭、芳井敬一会長(大和ハウス工業社長)は、「年頭に当たり3点ほどお話ししたい」とし、「一つは、仮設住宅のお礼。台風15号、19号などで多くの被害を受けた長野県、宮城県、茨城県で313戸の応急仮設住宅を建設し、現在は埼玉県でも76床を3月末までに引き渡せるよう建設を進めている。協力いただいた関係者に感謝申し上げる。二つ目は、10月の消費増税に際して様々な対応策を講じていただいた。感謝申し上げる。幸い駆け込み需要は発生しなかったが、その後の新築着工は10%くらい落ち込んでいる。新たな対応策をお願いするかもしれない。三つ目は優良なストック住宅の普及促進について。わが国には耐震性に問題がある住宅は900万戸、省エネに問題がある住宅は2,200万戸もある。当協会としてリフォーム・建て替えで対応し、レジリエンスの高い住宅を供給していく」と語った。
また、自らの88歳の母親のことにも触れ、「おなかが痛い、足が痛いと言えば、両親や家族が撫でてくれた。痛いところに手を当てることから全てが始まる。自然災害の被害者対応も同じ。しっかり手当てしていく」と話した。
来賓として出席した赤羽一嘉・国土交通大臣は、同協会の迅速な仮設住宅建設対応に謝意を示し、質の高い住宅供給に対する支援策を講じていくと述べた。