多くの報道陣にカメラを向けられ恥ずかしそうな「Robocar® Walk」(丸の内パークビルで)
三菱地所など7社は1月20日から2月1日、世界初の空港リムジンバス・自動運転タクシー・自動運転モビリティを活用した「マース」(MaaS=Mobility as a Service)実証実験を実施する。20日、メディア向けに出発セレモニー・撮影会など行った。
午前9時30分に東京シティエアターミナルで関係者によるセレモニーが行われたのち、11時には自動運転タクシーに乗ったモデルの外国人男性客が丸の内パークビルに到着し、さらにアプリを利用して自動運転モビリティを利用し「丸の内仲通り沿い店舗」に到着するまでの様子が公開された。
実証実験を行うのは東京空港交通、東京シティ・エアターミナル、日本交通、日の丸交通、三菱地所、JTB、ZMPの7社。
ZMPが開発した「Robocar® Walk」の運用費用は月額10万円/台、初期費用は500万円~。
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QRコードなるものを一度も利用したことがなく、スマホも満足に扱えず、MaaSの何だかさっぱりわからない記者はちんぷんかんぷん、あっけにとられるほかなかった。
車の自動運転は却って危険ではないかと思えてならず、道行く人に「こんにちは」と黄色い声をかけ、たどんのような黒目の片方をだしぬけにピンクのハート型に変えたのを見て、〝かわいい!〟などと女性が殺到したらモビリティはパニック状態に陥るのではないかと心配もした。
それよりも、駅や歩道や建築物のバリアを解消するのが先決ではないのか。京王新線新宿駅のホームからJR新宿駅の中央線ホームまでに7回も階段・エスカレーターを上り下りしなければならない。
それにしても、値段と重さが記者のものより数倍、いや数十倍もしそうなカメラを抱え、モビリティなるものを追っかけるメディアの人たちは何者だ。人数だってマンション取材の2倍、3倍の60名もいた。「北千住」が坪単価380万円で売れたことのほうがよほど報道する価値があると思うが…。