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2020/02/14(金) 15:52

なぜだ! 都心9区にないのに中央区と港区には市街化調整区域がある

投稿者:  牧田司

 〝ボーっと生きてんじゃねーよ!〟とチコちゃんに叱られたような気分を味わった。住宅・不動産業界の記者を40年以上やっているのに、東京23区のど真ん中の中央区と港区に市街化調整区域が指定されていることを初めて知った。中央区は江東区と接する部分の墨田川の20ha、港区は台場エリアの運河40haだ。

 ここでおやっと思った。河川が調整区域に指定されるのは分からないわけではないが、中央区に流れる日本橋川などは商業地域だし、港区に流れる川はそれぞれ用途地域が指定されている。

 調べたら23区のうち千代田、新宿、文京、品川、目黒、渋谷、中野、杉並、豊島の9区は調整区域の指定はなく、他の14区の河川は指定されており、最大は江戸川区で、荒川、中川、新中川、江戸川、旧江戸川の河川区域及び葛西沖の海面約734ha(区域面積の約15%)が調整区域だ。

 なぜ、このように指定がバラバラなのか、決定権者の東京都に聞いた。都の担当者は「都のマスタープランでは、多摩川、江戸川、荒川などの一部河川ではレクレーションなどの用途にするために調整区域とすると方向を定めていますが、河川によってどうしてまちまちなのか、その経緯はよく分かりません」と話している。

 都市計画法第7条には「都市計画に、市街化区域と市街化調整区域との区分を定めることができる。市街化調整区域は、市街化を抑制すべき区域とする」とあるのみ。

 参考までに。私権が制限されている都市公園は用途地域が定められているが、建ぺい率・容積率の指定はない。皇居と日比谷公園、靖国神社は第一種住居地域が指定されている。

 

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