「エルプレイス南砂」
大和ライフネクストは3月4日、大和ハウス工業が法人向けに土地の有効活用提案として独身寮を建設し、大和ライフネクストが管理・運営する「エルプレイス」事業の一つである「エルプレイス南砂」の見学会を行った。企業1社の男性社員寮として賃貸することが決まっている。
物件は、東京メトロ東西線南砂町駅から徒歩7分、江東区南砂7丁目に位置する7階建て全284室。居室面積は約25~30㎡。施工は大和ハウス工業。共用施設は食堂・共同スペースなど。竣工は3月上旬。
居室にはエアコン、照明、洗濯機、システムキッチン、浴室乾燥機、トイレ、ベッド・マットレス、デスク、チェア、カーテンなどを装備。インターネットは無料。
建物はオートロック(エントランス・各階エレベータホール)、防犯カメラ付き。住込み管理員と休日管理員による365日管理対応。朝・夕の食事サービス付き。
同様の施設は、これまでに53棟4,125室の実績があり、近く63棟約5,000室に達するという。200棟くらいまでに伸ばすそうだ。実績では、共立メンテナンスに次ぐ規模だそうだ。
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同社が法人向け独身寮の管理・運営「エルプレイス」事業を行っているのを全く知らなかった。大手企業が寮・社宅を売却し、そこに分譲マンションが建設されるのは40年くらい前から進んでいた。今時、独身寮のニーズがあるとは全然思わなかった。
同社担当者によると、家族向けの社宅のニーズは少ないが、人材を確保するのと社員のコミュニケーション、教育を目的とする独身寮のニーズは高いという。食事なども作れる居室2戸分の共用スペースが各フロアに設置されているのは、当初計画ではフロアごとの賃貸を想定していたため。
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居室の天井高、設備機器、仕様レベルはいかにも独身寮と思わせるレベルだったが、広さが約25㎡もあるのに驚いた。担当者によると、江東区にはファミリー向け住戸の付置義務がなく、最低面積として25㎡確保すればいいということからこの広さになったという。
外泊は可能だそうだが、居室内での喫煙も、異性の友だちなどの入室は不可だと聞いた。
これを聞いて、小生などはとても我慢できないと思った。同じ社員284人が同じ屋根の下に暮らすのは壮観といえば壮観だが、社畜にはならないのか。言葉は悪いが、賃料を安く設定するのを餌に社員を365日管理しようという魂胆が見え隠れするではないか。