大成有楽不動産は3月13日、開発を進めてきたホテル「BAYHOTEL東京浜松町」が竣工したのに伴う関係者見学会を行った。4月24日に開業する。
施設は、JR浜松町駅から徒歩3分、港区浜松町1丁目に位置する敷地面積約263㎡、10階建て延べ床面積約1,298㎡。ホテル47室、カプセルタイプ48ユニットの複合。設計監理はコプラス。施工は鴻池組。
1階に小上がり付きで4.5畳くらいの杉板を多用した囲炉裏、大型スーツケースが入るカウンター付き収納ボックス20個を用意。飲食サービスは行わないが、調理ができるミニキッチン付き。屋上にはテラスを設けている。
ホテルの客室面積は13㎡~20㎡。浴室があるタイプは2室で、他はシャワールームのみ。ルームチャージは1.2万円から。カプセルタイプは2フロアで、それぞれ男女別。
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宿泊特化型のホテルは結構見てきているが、カプセルタイプとの複合は初めて見た。
カプセルホテルは若いころ、終電に間に合わず家に帰るよりはるかに安く済むので何回か利用したことがある。ゴムひも付きのカギを手首にはめさせられ、囚人服のようなパジャマを着せられ、2段ベッドに押し込められ、〝二度とお前らとは飲まないぞ〟と悪態をついたものだ。
この日も苦い昔の経験が思い出され、いい気分はしなかったが、同社によると、地方からイベントなどに参加する女性のニーズはあるということだった。
ホテルタイプは、客室面積は狭く、浴槽のないものがほとんどだが、これはこれで理解できる。誰と何の目的かにもよるが、二人利用で1人当たり6,000円というのは安いのではないか。
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取材を終え、どこかでタバコを吸い、コーヒーでも飲もうかと思ったら、ロボットがフロントを担当することから話題になっている「〇なホテル」がすぐ近くにあった。
美人と呼べばそう見えなくもないが、目が泳いでおり淫らな印象がぬぐえないフロントの女性に「すいません、タバコを吸い、コーヒーを飲みたいのですが」と声を掛けた。反応なし。馬鹿にされたような気分になり、引き返そうと思ったとき、正真正銘の人間が現われ、「いいですよ」とカフェ&バーに案内された。
差し出されたメニューに目が釘付けになった。何と「コロナ」ビールがあるではないか。ブラックジョークではない。メキシコのビールだという。値段は355㏄で800円。これは飲まなきゃ男が廃る。ものは経験だ。すぐ注文した。スライスしたライム付きで、ビンの縁にそれをこすりつけ香りをつけ、そのままビンの中に押し込んでラッパ飲みすることを勧められた。その通りにした。普通のビールより少し甘かった。
勘定を済まそうと思ったら、何と〝ハッピーアワー〟とのことで値段は600円に値引きされた。しかも消費税込み。
帰り際、美人フロントに〝バイバイ、愛してるよ〟と手を振ったのに無視された。