野村不動産ホールディングスは5月1日、2020年3月期決算を発表。売上高は6,764億円(前期比1.2%増)、営業利益は819億円(同3.5%増)、経常利益は730億円(同5.4%増)、純利益は488億円(同6.6%増)となり、売上高、各利益ともに過去最高を記録した。
セグメント別では、住宅部門はマンションと戸建を合わせ計上戸数4,739戸(同1,151戸減)となったが、粗利益率は20.4%(同19.1%)と向上、前年度と同水準の事業利益となった。
都市開発部門は、売上高2,158億円(同25.8%増)、事業利益392億円(同3.1%増)。サービス・マネジメント分野(資産運用、仲介・CRE、運営管理部門)も堅調に推移した。年間配当金は期初予想どおり1株あたり80円。
今期業績予想は、新型コロナウイルス感染症の拡大が不透明で未定としている。
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業績は予想された通りだ。今期業績予想も「未定」なので、どうなるか記者も全然わからない。気になる材料と言えば、分譲住宅の在庫がやや増加したことだ。期末完成在庫は、分譲中の321戸(前期229戸)と未分譲の187戸(同47戸)を合わせ498戸(同276戸)となった。
2017年3月期の完成在庫654戸(販売中252戸、未分譲402戸)よりは少なく、計上戸数からして負担になる戸数ではないが、新型コロナの影響によっては販売が長期化することもありうる。