政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は5月1日、記者会見し、尾身茂・副座長は、感染数はピークの4月11日から減少傾向にあるが、期待していたほどの下がり方カーブではなく、引き続き現在の枠組みを継続すべきと述べた。その理由として、医療体制がひっ迫しており、クラスター対策も極めて疲弊していることを上げた。
一方で、現在の対策を継続すれば、早期検査・診断、重症化患者の予防策に明るい兆しもみられると語った。
◇ ◆ ◇
記者は素人だが〝クラスターを叩く〟、つまり感染源を徹底して明らかにすることが感染拡大を防ぐ重要なポイントくらい理解できる。
ところが、東京都の場合、4月に入ってからの感染経路不明・調査中はほとんど毎日5割を突破し、7~8割に達した日も少なくない。
尾身氏は今日の会見でクラスター対策班は「極めて疲弊している」と語った。その通りだろうと思う。現場の人は、感染場所を特定するために一人ひとり接触者を辿る作業を行っているはずだ。
疲弊しているのは分かるが、ならばどうして人員を補強しないのか。政府も都もクラスター対策班に関する情報をほとんど開示しない。マンパワーだけの問題ではないと思う。現場を大事にしない姿勢に問題がある。
足手まといになるだけだろうから取材を申し込まないが、もっと若く体力があったらクラスター現場を徹底して取材してレポートする。くやしくてしようがない。