東京都は5月6日、新型コロナウイルス感染者が新たに38人判明し、うち12人(31.6%)が感染経路不明・調査中と発表した。
感染者数は4日連続して100人を切り、4月27日の39人に次ぐ水準になった。感染経路不明・調査中の比率もこの10日間で5割を切る日が6日となった。70代以上の感染者は18人で、47.4%の高い水準にある。
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これまで新型コロナウイルスPCR検査の「相談・受診の目安」とされてきた「37.5度以上の発熱が4日以上続いた場合」が見直され、「息苦しさや強いだるさがあればすぐ」に改められるようだ。
当然の変更だと思う。従来の厚労省の目安は「China CDCによると、2月11日までに中国でコロナウイルス感染症と診断された44000人のデータによると、息苦しい(呼吸困難)などの症状や血中の酸素濃度の低下などを認めない軽症例が80%以上と多くを占めており、呼吸困難が生じる重症や呼吸不全に至る重篤例は20%未満に過ぎないと報告されています」(同省ホームページ)とあるように、新型コロナを甘く見ていたような気がする。
以前にも書いたが、小生などは37.0度を超えると動けなくなる。37.5度が4日以上続いても自宅で安静することなど全く考えられない。
しかし、息子の経験からして、子どもは37.5度くらいでは普段と変わりなく動き回る。「寝てろ」と声をかけても全然聞かなかった。
どんな病気でも「早期発見・早期診断」ではなかったか。ましてや人に移す厄介な病気だ。厚労省は医療崩壊を恐れるあまり、「8割は軽症」のデータを頼りすぎたのではないか。一度決めたことはどんなことがあっても改めない官僚体制は〝健在〟のようだ。