三菱地所は5月14日、2020年3月期決算を発表。売上高は1兆3,021億円(前期比3.1%増)、営業利益は2,407億円(同5.1%増)、経常利益は2,957億円(同6.3%増)、純利益は1,484億円(同10.3%増)の増収増益となった。ビル事業や海外事業で賃貸利益や海外事業を中心にキャピタルゲインが増加したが、ホテルや商業施設は2月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた。
マンション事業は、売上高2,028億円(前期2,389億円)、計上戸数3,214戸(同4,007戸)、粗利益率17.8%(同17.0%)、期末完成在庫373戸(同540戸))。来期売上計上額は1,301億円。
今期業績予想は、「9月末に向けて徐々に事業環境が回復することを想定」し、売上高1兆1,420億円(前期比12.3%減)、営業利益1,850億円(同23.2%減)、経常利益1,690億円(同23.0減)、純利益1,100億円(同25.9%減)を見込む。
新型コロナの想定影響額(事業利益)として、分譲事業50億円、商業施設160億円、ホテル150億円など全体で450億円の減少を見込んでいる。ビル事業の空室率は前期末1.07%から2.0%に上昇すると予想。配当も前期33円から25円に減配する予定。