東京都は5月19日、新型コロナウイルス感染者が新たに5人判明したと発表した。うち3人が感染経路不明・調査中。5日間の感染者は43人(1日平均8.6人)、感染経路不明・調査中は14人(不明率32.6%)となっている。
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5月18日のPCR検査件数が60件と、多かったときのほぼ10分の1なのをどう評価するかだが、感染状況は休業要請緩和に向かって進んでいることを示している。
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この前、AERA dot.メルマガに、マリ共和国出身でバンバラ語、英語、フランス語、中国語、関西弁を操る京都精華大学ウスビ・サコ学長の「コロナ問題でわかった『日本人のホンネ』」というタイトルのインタビュー記事が掲載されていた。痛いところを衝かれたと思った。以下に少し紹介する。
「興味深いのは、日本人は政治にそれほど関心がないのに政府に依存し、国からの発言を待っていることです。アフリカも政治不信は同じですが、まだギリギリ地域共同体が機能し、地域の動きを政治家が利用してサポートする例が見られます。昔の日本は、京都の地域住民が国に先駆けて小学校をつくるなど共同体の力がありましたが、今は自治会レベルでも国の決断を仰いでいる。共同体が壊れ、相互扶助もできなくなっています。
今回の事態で、日本人の本音に触れた気がします。冷静に見えて他人へのいらだちを募らせていたり、堅い職業の人が、歌舞伎町やパチンコ店でこっそり気分転換したり、表と裏の二面性がある。プレッシャーの強いストレス社会なのでしょう。また『自分ではない誰かがしてくれる』気持ちが強い。サービスが整いすぎているのが日本の弱さで、知恵や能力を使う機会がなく、自ら考えて動くのが苦手で他責傾向がある。ただ、わかっているのは、この問題は誰かが解決してくれるものではないということです。
私たちはこの先もウイルスと生きていかなければならず、それに対応する強い社会基盤をいかに持つかが重要です。この機会に、他人がやってくれないことを前提に個人の能力を上げ、自分自身や地域でやる覚悟を決めて、人と連帯感を持つしかないと気づけば変わっていくでしょう」
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