三菱地所レジデンスは5月20日、同社の分譲マンション「ザ・パークハウス」における生物多様性保全への取組み「BIO NET INITIATIVE(ビオ ネット イニシアチブ)」が、2020年4月7日、「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)認定連携事業」(以下、UNDB-J)に認定されたと発表された。
UNDB-Jは、2010年10月に愛知県名古屋市で開催されたCOP10(生物多様性条約第10 回締約国会議)で採択された「愛知目標」の達成に向け、各セクターの参加と連携を促進させるため、「にじゅうまるプロジェクト」などの中から委員会が推薦する連携事業を認定するもの。
今回は第16弾となり、「BIO NET INITIATIVE」を含めて10件が認定された。
「愛知目標」では、2050 年までの長期目標(Vision)として「自然と共生する世界の実現」、2020 年までの短期目標(Mission)として「生物多様性の損失を止めるために効果的かつ緊急な行動を実施する」ことが掲げられた。
「にじゅうまるプロジェクト」は、生物多様性の損失を止めるための活動に取り組んでいる団体(自治体・企業・NGO・教育関係)とその活動を登録し、「愛知目標」の達成を目指しているキャンペーン。
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こうした取り組みが企業価値を判断する物差しとなり、マンション選好の目安の一つになってほしい。
UNDB-Jにはわが故郷・三重県からも毎年のように選定されている。今年は絶滅されたとされているアゼオトギリ保全勉強会が選定された。
東京都では、駒沢女子大学アクティ部の特定外来種の生物や植物の駆除活動が認定されている。
記者が住む多摩センターはいま、栽培も運搬も禁止されている特定外来種のオオキンケイギク(大金鶏菊)が大繁殖している。以前はマンションの敷地の法面くらいだったが、今年はいたるところで狂喜乱舞している。パンデミックかと恐怖すら覚えるほどだ。
花は菊のように美しいといえば美しいのだが、繁殖力が強い多年生なので一度根づくと根絶が難しい。在来種を駆逐しないか危惧されている。
駒沢女子大学アクティ部はこのオオキンケイギクの駆除活動を積極的に行っている。