旭化成ホームズのくらしノベーション研究所は6月5日、在宅ワークにおけるくらしの現状についての調査結果をまとめ発表した。調査の結果は次の通り。
・在宅ワークで増えたのは「子供や家族とのコミュニケーション時間」「自分の自由な時間」「睡眠」
・在宅ワークによる生活時間の変化は、夕食時間が1時間近く早まる。一方で就寝時間に大きな差はなし
・在宅ワークを行う場所は、戸建では個室派5割強、賃貸および戸建で子がいる女性はLD派7割強
・在宅ワークで行う行為は「PC」「電話」「手書き」が上位3位。次いで「資料を広げる」「WEB会議」
→在宅ワークでも仕事内容により「個人作業」「(人と関わる)会議・電話」に分かれる
・在宅ワークに求めるのは「集中できる環境」「静かな環境」「机周りの広さ」。個室派よりもLD派で多い項目は「家族の気配が分かる」「見守りながら仕事ができる環境」
・在宅ワークの困りごとは「日常生活との切り替えがしにくい」。特に女性では7割にのぼる
調査時期は4月10日~4月13日(左記に加え4月22日~27日一部設問追加)で、対象は週7時間以上働いている20~69歳の男女約3,800名。持家と賃貸居住者の割合はほぼ同数。
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調査結果は、他社・他団体のテレワーク・リモートワーク調査結果と同じような傾向がみられるが、興味深いのはテレワークを行う場所で、持家派の54%は個室なのに対し、持家と賃貸及び子育てファミリーの72%はLDであることだ。
フリーアンサーでは、個室派では生活空間と切り分けた静かな環境やこもり感など就業環境の充実を満足点とする一方、仕事空間としての整備が不十分な点を不満点とし、LD派は家族とのコミュニケーションや家事育児との両立、開放的な空間に対して満足を感じている一方、家族に対する影響への心配やWeb会議が制限されることを不満点として挙げているという。
記者はもう30年以上テレワーク(以前は1週間に1日)を行っており、記事が書ければどんな環境でも構わない。集中しているときは周囲の雑音など全然気にならない。1時間くらい記事を書き、息継ぎのタバコを吸うのがいつものパターンだ。今年はまだだが、プロ野球中継が始まると仕事にならない。
各社のテレワークスペースの提案では、コスモスイニシアがリノベーションマンション「エド・コモン西早稲田」に採用した「ドマワーク」が素晴らしいと思った。
コスモスイニシアとリコー共創 住空間×働き方テーマに新提案 リノベに採用(2020/4/3)