近鉄不動産が8月に分譲する「ローレルコート赤羽」を見学した。同社初、北区初の「ZEH-M Oriented(ゼッチマンションオリエンテッド)」認定マンション。共働きにターゲットを絞り、全81戸のほとんどを専有面積50~70㎡台の2・3LDKとしているのが特徴。資料請求はこれまでに850件に達している。
物件は、JR赤羽駅から徒歩8分、北区赤羽南二丁目の準工業地域に位置する敷地面積約2,658㎡の8階建て全81戸。専有面積は53.86~72.44㎡、価格は未定。竣工予定は2021年1月下旬。設計・施工・監理は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。デザイン監修は南條設計室。
現地は、大日本印刷の印刷工場跡地。用途地域は準工地域だが、周辺には嫌悪施設はほとんどない。近接して、やはり大日本印刷の敷地跡地で長谷工コーポレーションのサ高住と三井不動産レジデンシャルの老人ホームがそれぞれ建設中。敷地東側は道路を挟んで小学校。病院も近い。敷地は三方道路に囲まれており、建物は南南東向き。
主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、食洗機、ディスポーザ、キッチン・リビング天井高2400ミリ(内蔵梁採用)、Low-Eガラス・樹脂サッシ、キッチン床暖房など。
これまで資料請求は850件あり、6月13日からモデルルームを完全予約制でオープン。すでに50件の来場がある。
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もちろん最大の〝売り〟はZEHマンションだ。記者は首都圏のZEHマンションを3件しか見学していないが、トータルでも数えるほどしかないはずだ。今回の物件は樹脂サッシを採用しており、リビングダイニングだけでなくキッチンにも床暖房を採用しており、内蔵梁を採用することでリビングダイニングと同様、キッチンの天井高も2400ミリ確保しているのがいい。
問題の価格はいくらになるか。同社は「未定」としているが、記者は坪330万円と読んだ。嫌悪施設はないが、倉庫街というイメージがぬぐえず、生活利便施設も少ないからだ。同社には〝そんなに安くないぞ!〟と怒られるか。
赤羽駅圏の最近のマンションでは、赤羽駅から徒歩8分で伊藤忠都市開発「クレヴィア赤羽ステーションテラス」(88戸)が分譲中だ。こちらは坪単価340万円。販売は好調で大きい間取りタイプが完売。これから狭いタイプの分譲が始まる。さらに、同社は駅から徒歩6分の「クレヴィア赤羽レジデンス」(68戸)を近く分譲する。記者は坪360~370万円と予想する。
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赤羽は昔住んでいたのでよく知っている。取材を終えたのがちょうど昼頃。おなかが空いてきた。2月末からテレワークに突入してから、近所の行きつけの飲食店を利用したことはあるが、他のエリアで食事をしたことは一度もない。コロナ前は1日3回くらい利用していたタバコが吸えるカフェもこの間、入ったのは1度きり。
withコロナだ。勇気を奮い立たせてどこかに入ろうと考えたが、チェーン店の店は結構客が入っており、なかなか入る勇気がない。
取材はもう1件入っており、食事は我慢しようかとも思ったが、昔よく利用した赤羽一番街に向かった。屋台形式でひょっとしたら食事ができタバコも吸えるかもと考えたからだ。
あった!アットホームであった、アットホームであった、逢ったらぴったんと…。入れ、入るな、入れ、入るな、入れば、入れ、入る…お世辞にもきれいな店とは言い難いが、昔利用した店よりははるかに美しかった。早速ビールとシラスおろしを注文。嬉しくなってビールをもう一杯頼んだ。断っておくが生ビールを2杯飲んだくらいで小生は取材に全然影響ない。口がより滑らかになるほどだ。
勘定を済ますとき、店の若い女性とコロナ話をしたら、「お父さん、頑張ってね」と励まされた。涙が出るほど嬉しかった。「コロナに負けずに生きていたらまた来るからね」と返事した。
駅に帰り着いたときだ。値段がずいぶん安いと思い、貰ったレシートをみたら、お通し390円、シラスおろし390円、ビール490円、合計1,397円とあるではないか。間違いなくビールを2杯飲んだので、1杯分をつけ忘れたことが分かった。また戻る時間はなかったので、次の取材先に向かった。店の名前は分からないが、小生はこの恩は忘れないし、絶対にもう一度行ってきちんとビール代を払います。
〝住めば、北区東京。〟効果か、この漫画を描いた方と壇蜜さんが結婚したことも拍車をかけているのか、最近「赤羽」が人気だそうだ。確かにいい街だ。駅前で自由にタバコを吸える街はそうない。
「ザ・ガーデンズ東京王子」 販売好調/北区がPRポスター「住めば、北区東京。」(2016/9/18)