「SOLA CUBE横濱関内」
コスモスイニシアは7月20日、駐車場上空活用ソリューション「SOLA CUBE(ソラキューブ)」事業の第1弾となる「SOLA CUBE横濱関内」が完成したのに伴う報道陣向け内覧会を実施した。施設は7月31日から開業する。
施設は、JR関内駅から徒歩3分、横浜市営地下鉄関内駅から徒歩1分、横浜市中区常盤町3丁目に位置する敷地面積約319㎡、鉄骨造4階建て延床面積約953㎡。1階が1階コインパーキング、2階が店舗、3~4階がレンタルオフィス「MID POINT横濱関内」。オフィスは2.12~21.37㎡の全38区画。設計・施工はコスモスモア。テナント運営はコスモスイニシア、駐車場運営は大和ハウスパーキング。建物管理は大和ライフネクスト。
「SOLA CUBE(ソラキューブ)は、短期間で施工でき、施工費も鉄筋造より安価な鉄骨造とし、レンタルオフィスによる賃料保証型で10年間の長期契約とすることで、土地や駐車場を所有するオーナー向けに初期投資を抑え、安定収入が得られるようにしているのが特徴。
「MID POINT横濱関内」は24時間利用で法人登記も可能。フリーランスやスタートアップ企業向けにデザイン性の高い空間を実現。ラウンジには入居者同士をつなぎコミュニティ形成を支援するコミュニティマネージャーが常駐する。ブース・個室の利用料金は24,000円/月~、個室の共益費は15,000円/月~。
施設の工期は約6か月、内装工事は約2か月。建築費は約2.5億円。総賃料収入は約4,000万円/月。表面利回りは約15%。1階のコインパーキングと3~4階は賃料保証型、2階は賃料実績型。
同社は、今後1都3県で敷地面積が50坪以上、最寄り駅から徒歩7分以内を条件に年間4~5物件を目標に展開していくという。
同社のソリューション事業の2018年3月期売上高(宿泊事業含む)は539億円(全体の51.5%)、営業利益は53億円(同98.1%)。
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いかにも〝頭脳集団〟の同社らしいソリューションビジネスだ。記者は車のこともこの種のビジネスが他にあるかどうか全く知らないが、〝駅近〟の駐車場を見るたびに〝もったいない〟と思ってきた。容積を余すことなど記者はまったく理解できない。(それでも駐車場事業は儲かるということか、それとも余裕のあるオーナーが多いということか)
同社によると、鉄骨造はコスモスモアが得意とする分野で、施工期間は半年くらい短縮できたという。施工費もRC造だと坪180万円くらいなのに対し坪110万円で済んだという。内装費は約20万円/坪。
それにしても表面利回りが約15%とは驚いた。これでも容積を余しているとか。
3階ワークフロア